『世界の敵』 GM:そごう


PC1泊(はく)PL:鳩麦
PC2黒瀬 直(くろせ なお))PL:粘土
PC3和泉 翼(いずみ つばさ)PL:ハシブトガラス
PC4御門 優一(みかど ゆういち)PL:缶詰

INDEX

  • オープニング
  • ミドル1
  • ミドル2
  • ミドル3
  • クライマックス
  • エンディング


  • GM:PC番号だけ決めちゃいますか
    GM:1d100若い順で
    黒瀬直:1d100
    DoubleCross : (1D100) → 55

    和泉 翼:1d100
    DoubleCross : (1D100) → 70

    鳩麦:1d100
    DoubleCross : (1D100) → 20

    御門優一:1d100
    DoubleCross : (1D100) → 70

    GM:和泉さんと御門君はもう一回お願いします
    GM:3か4なのは確定で
    和泉 翼:1d100
    DoubleCross : (1D100) → 46

    御門優一:1d100
    DoubleCross : (1D100) → 92

    GM:グッド。PC1:泊さん PC2:黒瀬さん PC3:和泉さん PC4:御門くんになります!

    ArchEnemy"


    GM:尚、特にPC番号で扱いが変化するなどのギミックはありません。
    御門優一:そうとは。
    鳩麦:押忍押忍
    GM:でも泊さんと黒瀬さんが連番になったのちょっとうれしいね
    GM:そんな感じです
    黒瀬直:えへへ
    御門優一:楽しみですのだ。
    :うれしさ…
    GM:いくぜー!

    【トレーラー・PC紹介】


    GM:SSSCのセッションアジャスターシステムを採用してお送りします。
    GM:【SA-04/大脱走】

    あなたたちは、謎の亜空間に閉じ込められてしまった。
    霧に包まれた、自然物と人工物が一体化したような奇妙な構造体。どうやら、長い年月で風化した、元は知的生命体の暮らす大建築だったであろう場所。
    閉じ込められたのは5人。3人のUGNエージェントと、イリーガルの少年、そして小学生と思しき少女。
    オーヴァードですら脱出不能の異常事態。ジャーム絡みであるに違いない。
    とにかく、生きてここから脱出しなければならない。

    このSAのBOSSは「脱出の際の最後の障害」である。

    GM:HO-04-01(共通)
    シナリオロイス:SANPC(矢賀シオリ)
    あなたは異空間に閉じ込められた。矢賀シオリは同じように閉じ込められ、そこから脱出しようと試みる同志だ。
    あなたのシナリオの目的は「異空間から脱出する」ことである。

    GM:やっていきましょう……自己紹介を!
    GM:まずはPC1の泊さん。キャラシのURLと共に自己紹介お願いします。
    :うす
    https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY66ahsgIM
    :という事で自己紹介!12支部エージェントの泊です
    :日本生まれ中国育ちの出戻りお姉ちゃん
    :以前は他の地方の支部に居ましたが、N市に来てからはヤの人を相手に街を駆け回ってます
    GM:物騒!12支部
    :26歳なのでいい人を紹介してあげてください
    :性能的には武器造って殴る白兵屋です。それ以外は何もできません
    :しれっと間が空いて3か月ぶりの稼働…!緊張しますがよろしくお願いします!
    :以上!
    GM:ありがとうございます。GMも緊張しています。仲間だね!
    GM:暴力を見せつけていけ……
    GM:次! PC2、黒瀬さん! URLと自己紹介をお願いします。
    黒瀬直:うむ
    黒瀬直http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYiaTfwgIM
    黒瀬直:くろせ なお 泊くんと同じ第12支部に所属する、その道20年のベテランUGNエージェントだ。
    GM:メイン7話以来のコンビですね!
    黒瀬直:昔から怪物ぶっ殺す系の生業を続けてきた家の末裔。一丁目がまるまるお屋敷だったりするようで、お嬢様と言えなくもないのでは?
    GM:お嬢様(35歳)……
    黒瀬直:黒瀬の家に代々受け継がれてきた遺産"華金弓"(必中の弓)や、瞬時に形成した色んな武器を使って戦います。
    黒瀬直:データ的には装甲無視対象多数攻撃と、砂の加護による全判定対応。
    黒瀬直:鳴き声は「殺ァッ!」
    黒瀬直:今回も年長さん。張り切って頑張るぞ~
    黒瀬直:以上です。
    GM:ありがとうございます。次!
    和泉 翼:おうさ
    和泉 翼http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY572rzQIM
    和泉 翼:和泉 翼。カバーは19歳フリーター。その真実は和泉流忍術の現代の伝承者!
    和泉 翼:主家とか師匠の設定は、そういうのがあるとしてるだけで詳細何も決まってません。
    GM:ニンジャ!
    和泉 翼:元は双子姉妹忍者だったのですが、任務に失敗してとっ捕まった挙げ句、合体手術を受ける羽目になりました。
    和泉 翼:残り半分ずつの身体と妹の脳みそはどこへ行ったかなー、と自分探しの真っ最中です。
    GM:恐らく無数のオーヴァードが闊歩する大N市においても唯一無二の境遇
    和泉 翼:性能はかなりワンポイントの鏡の盾屋。いちおう範囲攻撃はカバーリングで拾ったり自動触手もあります。
    和泉 翼:できるだけあたまわるく楽しく生きていきたいですね、よろしくお願い致します。
    GM:ありがとうございます。初登場に相応しく鮮烈に、その凶悪な性能を……見せつけていきましょう!
    GM:さいご! 御門君!
    御門優一:しゃい!
    御門優一https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYsefuuQIM
    御門優一:御門優一(みかど・ゆういち)!高校生1年目の男子です!イリーガルです。
    御門優一:身長159.9cmの平均以下コンプレックス系男子。160cmを自称しています。
    御門優一:中学の頃に自分の名字が「帝(みかど)」と同じ読みだと知ったので、将来は上に立つ人間になりたいです。
    GM:動機が……軽い!
    御門優一:見下されたりするとキレる不良学生です。怖いですね。
    御門優一:普段は不良学生として委員長や実行委員を進んでこなし、リーダーとして他人を手足のように使う経験を積んでいます。恐ろしいですね。
    GM:怖い……あなたのやさしさが……(神田川)
    御門優一:覚醒したのは最近のことで、何らかの事件に巻き込まれて覚醒しました。(詳細未定)
    御門優一:学園異能バトル物でいうと2巻目ぐらいの新米です。
    御門優一:その時助けられた同級生の女子を見返すため、と虚勢を張りつつ、知り合った人やこれから知り合う人を守るために戦います。一般人だからネ!
    御門優一:好きな言葉は努力と権力です。
    御門優一:能力はピュアサラマンダーの単純な白兵視界。
    御門優一:フレイムタンで巨大な腕とかでかい剣とかを作ってオーバーソウル、殴ります。
    御門優一:何処までも届く俺の腕!俺の目の届く範囲から逃げられると思うな!
    御門優一:同じエンゲージの人を炎陣でカバーリングしたりもします。スナイパーを守る城壁です。
    GM:今回はでかい敵が出てきます。大決戦だ
    御門優一:わぁい!
    御門優一:氷雪系クールライバル男子、目指してます。そんなギアッチョ系男子!がんばります!
    GM:クールにキメていきましょう。ありがとうございました。
    GM:ではOP!


    オープニング

    GM:──弱弱しく、どこか物悲しい風の音が鳴っている。
    GM:別々の場所でそれぞれの日常を過ごしていたはずの君たちは、白く硬い床の上で目を覚ました。
    GM:蓄光性を持つと思しき苔がわずかに天井に繁茂しており、周囲は一定の明るさを保っている。
    GM:君たちがいるのは、石のような素材の中にぽっかりと空いた大きな空洞だ。
    GM:音の方へ目をやると、外へと繋がる明り取りのような穴が開いていた。
    GM:枝のような網のような、フラクタルを思わせる構造体が格子の役目を果たしており、さながら窓である。その向こうには霧が立ち込めており、遠くを見通すことは出来ない。
    GM:逆側を振り返れば、そこには深淵に繋がるかのような、暗い横穴が開いている。

    GM:全員登場です。侵蝕をどうぞ。
    和泉 翼:1d10+33
    DoubleCross : (1D10+33) → 2[2]+33 → 35

    黒瀬直:30+1d10
    DoubleCross : (30+1D10) → 30+5[5] → 35

    御門優一:御門優一の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:33->34)
    :泊の侵蝕率を+3(1D10->3)(侵蝕率:35->38)した
    GM:いいチャージインだ!
    GM:というわけで、順番に目を覚ましたあなた達は話し合って異様な状況に戸惑ったり、受け入れたりしてください。
    GM:適当なタイミングでNPCが目を覚まします。

    和泉 翼:「ふわぁーぁ……あー、外暗……何時かしら……」本来の寝室ならスマホが置かれていたのだろう位置を手でペタペタとやって
    和泉 翼:「……は?」むくりと起き上がる
    :上半身だけを起こして頭をぼりぼりと掻いている
    :「……えーっと」
    黒瀬直:むくりと起き上がりながら己と周囲を確認。
    黒瀬直:装備、巫女服。肉体、異常なし。
    御門優一:「ふぁ…………」ボーッと寝起きの頭で周りを見回してる
    御門優一:「…………?」
    御門優一:「何処ここ………
    和泉 翼:「…………」
    和泉 翼:「ええええええええぇー……?」
    :「やば、昨日飲みすぎたか…?」
    和泉 翼:「……落ち着け、落ち着け私。たぶん夢じゃないわよねこれ、現実っぽいわよね──」
    黒瀬直:「……ふむ」
    黒瀬直:「見たところ、眠って起きたら此処にいた、と」
    黒瀬直:「この解釈に相違ないかな?」
    和泉 翼:「──そう! それ!」黒瀬さんを指さす
    :地面をぺちぺちと叩きながら周囲を見回す
    御門優一:「…………ホントに何処だよここ!?」頭を抱える
    御門優一:「あ、あー……落ち着け……クールにいこう……ええと、そっちのお姉さんの言う通り、そうです」声に反応する
    :同じように困惑してる奴が一人、二人ーー
    :「あ、ナオ」
    黒瀬直:「うむ」泊くんに視線を向けて僅かに頷き
    和泉 翼:「む。そこ二人は知り合いなんだ。そっちの寝癖が釣り針みたいになってるのが一人で、私が一人で……」
    和泉 翼:「……四人。いや、流石に四人居て全員が酔っ払って記憶飛んだとか無いわよね……?」
    御門優一:「つ、釣り針……」毎朝セットしても何故か跳ねる髪をいじる
    GM:皆さんが周囲を見渡すと空洞の隅にもう一つ、小さな人影が倒れているのが目に入るでしょう。
    和泉 翼:「……あっ、五人目」
    御門優一:「あ、まった、5人目が」
    黒瀬直:「わたしは酔わん」すたすたと小さな人影………少女の元に歩み寄る。
    GM:10歳くらいと思しき少女。その背にはランドセルを身に着けており、横になって眠っています。
    御門優一:「俺もそもそも未成年……って、小学生まで居るのかよ。誰かこの子の知り合いだったりします?」
    和泉 翼:「わー……何ここ。市内の支部にこんな場所……無いわよねぇ」と窓際へ近づいて
    和泉 翼:「私は知らないわよ。……っていうか、この場にいる全員初対面なんだけど」
    :「知らねぇ…ってか、あのでかいねーちゃん以外誰も知らねぇよ、アタシ」
    御門優一:「あー……じゃあ、そっちが知り合いなのが例外というか、5人集めたら知り合いが居たぐらいの認識っすかね」
    和泉 翼:「って、わ。すっごい霧。私の目で見通せないとか、これは並の霧じゃあないわね……」と、窓の外を見ている
    黒瀬直:「私は黒瀬直、UGNエージェントだ。そこの彼女も同じく」
    黒瀬直:「"照魔鏡"に"凍て殺す巨人"だな。エージェントとイリーガルの」
    黒瀬直:少女の脈拍や呼吸を確かめながらしれっと言う。
    御門優一:「あー、じゃあ自己紹介とか……」
    和泉 翼:「ありゃ、同僚さんだったの──って、名乗る前に当てないでよ。そりゃ目立つ顔だと思うけどさぁ」ちょっとふくれっ面
    :「相変わらず百科事典だこと」
    御門優一:「………何処かでお会いしましたっけ?」首かしげ
    黒瀬直:「一方的に調べているだけだ」
    黒瀬直:「こういう時に役立つだろう?」
    :「はは、違いねぇ」
    和泉 翼:「そっちも有名よ。眼帯にその髪、物騒な目つき。"貫く邪眼"さん」
    御門優一:「……………まぁ、話が早いですね。」
    御門優一:「(やべっ、知らないの俺だけか?)」冷や汗。
    黒瀬直:「ふむ。やはり有名なのだな……」
    :「今紹介された通り、このねーちゃんの同僚の”梁山泊”だ。泊でいい」
    御門優一:「えーっと、御門優一です。黒瀬さんに泊さんに……」あと一人を見ながら
    和泉 翼:「ハクさんね、覚えた。一度覚えたら滅多なことじゃ忘れないわ。そっちはミカドね、ふんふん」
    和泉 翼:「……で。《照魔鏡》和泉 翼。やっぱりUGNエージェント。所属支部無し」
    御門優一:「和泉さんね、オッケオッケ」
    :「ユーイチに、イズミ。了解了解」
    和泉 翼:「……自己紹介が終わっただけで、現状は特に変わらないのよねぇ……」頭を抱えながら周囲を見渡して状況把握
    黒瀬直:「きみ、聞こえるか」肩を軽く叩きながら声を掛ける。
    矢賀シオリ:「……うーん」むにゃむにゃ
    矢賀シオリ:ぱちり、と目を開ける。
    矢賀シオリ:「えっと……」身を起こし。
    黒瀬直:(起きて目の前に居るのが私なの、良くない気がしてきた………)
    御門優一:「あ、その子起きました?」
    矢賀シオリ:「どこここ……お姉さんは?」と黒瀬さんに。
    矢賀シオリ:「んん……??」
    矢賀シオリ:尋常ならざる光景を認識して、目を白黒させている。
    黒瀬直:「私は黒瀬という」座り込んで視線の高さを合わせて、努めてやわらかい声。
    黒瀬直:「きみと同じで……迷子だな」
    矢賀シオリ:「……そう。そうなんですね」
    矢賀シオリ:年頃にしては、やけに状況を受け入れるのが早い。
    和泉 翼:「……ミカド。あんたそんな歳変わんないでしょ、あの子の面倒見てやんなさいよ」と、目を覚ました子を指差しながら
    御門優一:「いや、俺15………あっ社会人相手だと変わんないのか…?」
    :「(…アイツも、外傷は特に無さそうだな)」
    黒瀬直:「きみの名前を教えてくれるかな?」
    矢賀シオリ:「シオリと言います。矢賀、シオリ」

    矢賀シオリ"


    和泉 翼:「落ち着いてるわねー。こっちはいい年こいた大人が揃って結構騒がしかったのに」
    御門優一:「えーっとこんにちは、シオリちゃん。俺は御門優一。……怪我とかしてない?」
    矢賀シオリ:「あっはい、ありがとうございます。大丈夫みたいです、黒瀬さん。御門さん」
    矢賀シオリ:「皆さんは……私と同じ、N市の人たちですか?」
    黒瀬直:(ふむ……?)
    御門優一:「そうそう、俺はN市住み。……えっと、黒瀬さん達はどうです?」
    :「まあ、そうだな」シオリに歩み寄って、しゃがみ込む
    :「アタシは泊だ。よろしくな、シオリ」
    和泉 翼:「そうよ、和泉 翼。……シオリ、あんた怖いとかないの?」
    和泉 翼:こちらは特に視線の高さを合わせたりはせず、周囲をきょろきょろ見渡しながらの応答
    矢賀シオリ:「──怖い、というのは。はい。皆さんの事も、警戒したほうがいいのかも」
    矢賀シオリ:「よろしくお願いします。和泉さん、泊さん」
    和泉 翼:「ランドセルしょってる子の物言いじゃないわね……」
    矢賀シオリ:「お父さんにもよく言われます!」
    和泉 翼:「そりゃそーでしょーね!」
    黒瀬直:「しっかりと警戒できるのは良いことだ。偉いぞシオリくん」泊くんと入れ替わるように立ち上がる。
    和泉 翼:「私が小学生の時は、もっと頭の栓がすっぽ抜けてた自覚があるわ」
    御門優一:「最近は結構、防犯訓練とかでこういう物言い覚えてくる子も多いですよ」商店街のボランティア経験仕草
    :「(小学校…途中から行ってないな…)」
    矢賀シオリ:「目が覚めたらこんな所にいて、不安も大きいと思いますけど」
    矢賀シオリ:「大丈夫です。全員が市内に住んでいたのなら、私達がいる場所もその近くでしょうし」
    矢賀シオリ:「クラスの皆には隠してるけど──私、天才少女ですから」
    矢賀シオリ:そう言って、にっこりと笑う。
    和泉 翼:「……だといいんだけどねー。窓の外は霧一色、ロンドンかっての」
    黒瀬直:「なるほど、それは頼もしいな」
    御門優一:「逆に気遣われちまうとは……さすが天才少女だなシオリちゃん」乗っかる
    和泉 翼:「で──シオリ。今、天才って言ったわよね」
    :「隠す気あるのか?それ」
    矢賀シオリ:「はい、そうなんです! オセロとかでも、お父さんには負けた事なくて」
    矢賀シオリ:「完全情報ゲームはつまらないのでポケモンとかで……わかります? 遊んでもらうんですけど」
    矢賀シオリ:「『もう500種類もいるんだろ? 覚えらんないよ~』って、493種類だって何回行っても覚えてくれないんですよ」
    和泉 翼:「えーと……そっちの年長者エージェント二人。こういう時、ストレートに聞いちゃっていいもんなのかしら」
    :「いいんじゃねぇか?下手に繕ったってこういう奴はすぐ勘付くだろ」
    黒瀬直:「確率に左右されるものが良いわけだなあ、うむ」
    矢賀シオリ:「? みなさん何の話を……」
    和泉 翼:「ポケモンって今そんないるんだ……じゃなくて」
    和泉 翼:とセルフツッコミをして首を振ってから
    和泉 翼:「シオリ、あんたさ」
    和泉 翼:「〝人間みたいだけど人間じゃない奴〟とかが暴れてるのって、見たり聞いたりしたことある?」
    矢賀シオリ:「……え? 何言ってるんですか?」
    御門優一:「親世代は150だったらしいからなぁ。3倍じゃん」言いながら和泉さんの言葉を聞く
    GM:と、そこで
    GM:比較的窓の傍に陣取っていた和泉さんは気づくでしょう。霧の奥から君たちの方へぐんぐんと向かってくる影!
    和泉 翼:「──!」
    和泉 翼:「窓から離れて!」
    GM:ガァン!!!
    GM:と、格子を砕く勢いで激突する巨大昆虫。
    御門優一:「!」シオリちゃんを窓の方からかばう位置。
    :咄嗟にシオリを抱えて飛び退く
    矢賀シオリ:「わわっ……!」
    和泉 翼:自分自身は窓の傍に立ったままで、「ハクさん、ナイス。……で、まぁ、その。人間みたいだけど、って条件には当てはまらないけど」
    和泉 翼:「ああいう、普通じゃない生き物とか」と、巨大昆虫がぶつかった窓を指差す
    GM:長大な翼と錆の浮いた金属質の外骨格。人ほどの大きさもある、蝗のような異形の昆虫が繰り返し窓に向けて体当たりを繰り返す、が────
    黒瀬直:横穴と窓を同時に狙える位置へ静かに移動する。
    GM:がぶり、と。それが突如として現れたさらに巨大な牙に噛み砕かれ、肉片が飛び散ります。
    和泉 翼:「げっ」
    御門優一:泊さんがシオリちゃんを抱えたのを見て、その間にかばえるように移動する。
    御門優一:「うへぇ」
    :「…さーて、狼狽えるなよ天才少女」
    矢賀シオリ:「…思ったよりこの場所、高いみたいですね」
    矢賀シオリ:「あ、大丈夫です! かしこいので」
    和泉 翼:「……私一人だったら、格子の隙間から外に出られそうだけど……いや……あれに食べられるのは勘弁ね……」
    黒瀬直:「経験を問うては、無い場合は何も分からないことからなあ」観察を続けながら言う。
    黒瀬直:「この場合に話すべきは、彼女がどのように普通でないか、どのように特別でないかという説明かな」
    黒瀬直:「つまり、私たちも普通でないということを示すのが簡潔だ」
    和泉 翼:「……勘違いだったとしても、できるだけ記憶処理とか無しで誤魔化せる方法で──は、無理よね」
    和泉 翼:「自分で天才って言ってるしなー……」
    御門優一:「百聞は一見にしかずってやつですね。まぁ、わかりやすいっちゃわかりやすい」
    御門優一:「天才ちゃんの物分りも良いことを期待しましょう、そんときは」
    黒瀬直:「どちらにせよ、もうあれを見てしまっているしな」
    GM:それは例えるなら、蜥蜴の頭である。もっとも、君たちが知る蜥蜴より遥かに大きく、そしてはるか下方から首をもたげているのが、君たちにはわかる。
    GM:君たちを一瞥したそれは、大口を開けて窓を突き破ろうと──
    黒瀬直:「シオリくん、例えば私の場合────」彼女と怪物の間に滑り込むように移動する。
    矢賀シオリ:「逃げっ……えぇ!?」
    :「大丈夫だから、よく見てろ。シオリ」小さな両肩に手を置く
    矢賀シオリ:「えっ……ええ? はい……」ただならぬ雰囲気に息を止める。
    :「化け物ってのは案外いっぱい居るもんだ」
    御門優一:「という訳で、天才少女シオリちゃん。せっかくだから存分にびっくりしておくと良い」
    御門優一:「俺も最初は驚いた」今もびっくりすることが多い。
    黒瀬直:その手には黄金に輝く弓、先ほどまでは持っていなかった筈の
    黒瀬直:番えられる矢は、今まさに形造られていき、光を放ち
    黒瀬直:「────こういうことができる」
    黒瀬直:金の矢が格子窓をすり抜けるように、怪物の頭に吸い込まれるように空を翔ける!
    矢賀シオリ:「わわっ!」弓弦の鳴る音。大気を揺らすそれそのものに質量すら感じ、思わずのけぞる。
    GM:放たれた黄金の矢は、怪物の目に突き刺さった。この世のものとは思えぬ苦悶の声をあげ、緩慢にのたうつ。
    黒瀬直:「御門くん、追撃を」
    御門優一:パキリ、と手元に氷を生成する。
    御門優一:小さな氷塊を握りつぶすと同時、格子の外の化け物の頭上にソレが顕現する
    御門優一:パキ パキ パキリ
    御門優一:小さな氷の塊が割れ、凍り、更に大きな氷の塊へ
    矢賀シオリ:「こ……」
    矢賀シオリ:「氷…………?」
    御門優一:「そうとも」
    御門優一:それが、巨人の腕に成形されていく。
    御門優一:そして、御門優一が振り上げた腕に連動し、
    御門優一:「ーーーーーシッ!」
    御門優一:巨大な質量を持つ拳が、上から下に振り下ろされる!
    GM:鈍い激突音。
    GM:次いで舞った白塵は、大気を満たす霧ではない。砕けた氷の隙間から煙る細片である。
    GM:頭上に出現した氷塊に脳天を撃ち抜かれ、長い首が霧の中へと落ちていく。
    和泉 翼:「しょ……小学生に見せる絵面じゃないわね……」壮絶な連撃に冷や汗を描きながら
    GM:一拍の後、巨大な何かが水没する音が響いた。
    :「(…水?)」
    御門優一:「見せ場、譲ってもらっちゃったな」
    矢賀シオリ:「……すっごい…………」
    矢賀シオリ:きらきらした目で黒瀬さんと御門君を見ている。
    御門優一:シオリちゃんに軽くウィンクなどして、指先に氷でスマイルの顔文字マークを作る
    矢賀シオリ:(きゃー……!)
    和泉 翼:「……シオリ。言っとくけど、ああいうのは強い方の奴だから。少数派だからね、そこんとこ覚えときなさい」
    黒瀬直:「確実な追撃、見事なものだったよ」
    御門優一:「っと、こちらこそでした黒瀬さん。 ……チュートリアルとしては理解してもらえたかな、シオリちゃん」
    矢賀シオリ:「えっと、皆さんが和泉さんの仰ってた」
    和泉 翼:「そ」
    矢賀シオリ:「人間みたいだけど人間じゃない方々なんですか?」
    矢賀シオリ:「そして口ぶりからすると私も……」
    和泉 翼:「……まぁ、厳密に言うと色々違うんだけど。人間ではあるし」
    矢賀シオリ:「ほっ……良かったです」
    和泉 翼:「色々説明しようとすると私の頭が追いつかないから、オーヴァードって言う〝すごいつよい人間〟がいるって考えて」
    御門優一:「まぁ、キミが天才の人間であるように。俺らも氷を作る人間とか、弓がめっちゃ上手い人間だったりするわけね」
    黒瀬直:「一種の病気で、その症状が色々なんだ」
    黒瀬直:「泊くんも和泉くんもそうで、おそらくシオリくんもそうなのではないか、ということだな」
    矢賀シオリ:「なるほど……」
    矢賀シオリ:「そういう、すごくつよい人たちが連れ去られて、ここに集められている」
    矢賀シオリ:「和泉さんと泊さんは何ができるんですか?」
    矢賀シオリ:天才を自称する割に、本当に状況が分かっているのか、わくわくした目。
    和泉 翼:「……んー」
    :ちらり、と和泉さんを見る
    和泉 翼:少し悩んだ痕、シオリの直ぐ傍まで歩いて行き、
    和泉 翼:「じゃんけんすれば分かるわ」
    矢賀シオリ:「じゃんけんは……あまり得意じゃないですが」
    和泉 翼:「……得意とか苦手があるの……?」
    矢賀シオリ:「それでも勝とうと思えば同級生に負けることは無いですよ。私」
    和泉 翼:「……あー、あー、あー、なるほどね」
    矢賀シオリ:「勝負です。じゃーんけーん」ポン
    和泉 翼:「ぽん」異常な反射速度に任せたギリギリルール内の後出し!
    矢賀シオリ:和泉さんの出す手の筋肉の起こりを観察し、勝てる手を出そうとする
    矢賀シオリ:が、ダメ!
    和泉 翼:手の起こりにはフェイントが一度。後出しだから、先に動かさなければ意味が無い。
    和泉 翼:「なるほど。シオリ、あんた強いわね」
    矢賀シオリ:完全に対応できず、グーにもパーにもチョキにも推移できる半端な握りのまま、反則負け。
    矢賀シオリ:「そ、そんな…………」
    矢賀シオリ:「全然見えませんでした!」
    和泉 翼:「……二回目は対策されるわね、これ」
    和泉 翼:「ま、つまりこういう事が出来るの、私は」
    矢賀シオリ:「2回目も、多分無理です。10回くらいやったら読めるようになるのかな……」
    矢賀シオリ:「でも、普段使ってる手がまったく通じないくらいすごいってことは分かりました。すごいです!」
    御門優一:「…………」特に何が起こったのかは理解してないがわかったふうな顔をしている
    和泉 翼:「……ということで、はい、次」リレーのバトンパスのようなジェスチャーを泊さんへ
    :「ああ、アタシは…つってもなー」
    :「特に面白くもなんともねぇぞ?この中で一番普通の人間に近いのは多分アタシだからな」
    矢賀シオリ:「あっ、私みたいな感じなのかな」
    御門優一:「天才少女仲間ですかね」
    御門優一:商店街の付き合いで、年上の年齢は若く言うほど良いと叩き込まれる男子高校生なのだ
    和泉 翼:「少女は……失礼じゃないかしら……」ぼそりと
    :「おちょくってんのかオマエら…!」
    :「ま、まあそうだな…折角だし、アタシもじゃんけんするか」
    和泉 翼:「違うわよ! ……ただ、協力する相手の技は見ておきたい──って、おっ」
    和泉 翼:自分と同じ事をする、という。興味を持ち、前のめりになって眺める。
    矢賀シオリ:「今度は勝ちますよー!」
    :「んじゃ」
    矢賀シオリ:「じゃーんけーん!」
    矢賀シオリ:「ポンっ」
    :手を振り下ろす、あからさまなパーの動き
    矢賀シオリ:(これは……! でも、引っ掛かってみましょうか)
    矢賀シオリ:チョキ!
    :当然、人差し指と中指を開こうとする矢賀シオリ…しかし、その指は開かない
    矢賀シオリ:(えっ……えっ! なんで!?)
    矢賀シオリ:そうこうしている間に互いの手が出そろい──
    :パーを出している方と逆の手に、いつの間にか握られていた木棍が
    :狙いすましたように、シオリの人差し指と中指の付け根を抑え込んでいる
    :「はは」
    :「アタシの勝ちだ」
    矢賀シオリ:「────ず」
    矢賀シオリ:「ズルくないですか! これ。どうですか?」
    和泉 翼:(速い──〝素〟じゃ見えなかった)
    和泉 翼:「諦めなさい、シオリ。負けたやつが悪いのよこのギョーカイは」
    矢賀シオリ:「おそろしい世界……!」
    :「覚えとけ天才少女、こういう勝ち方もあるんだ」
    黒瀬直:「速い上に巧みだということだなあ」
    御門優一:「そういう戦法もあるんだなぁ」
    矢賀シオリ:「ほふん、皆さん錚々たるお力をお持ちのわけですね……」
    和泉 翼:「……しっかし、やるわね。私が真似したらシオリの拳を砕いてるとこよ」
    矢賀シオリ:「こっわい!」
    :「見て、合わせりゃ案外どうにかなるもんだぞ」
    和泉 翼:「〝普通に教科書読んでれば授業に追いつける〟って言われた気分なんですけど」対抗心に満ちたじっとりした視線
    :「はは、こればっかりは”頑張れ”としか言えねぇな」
    和泉 翼:「余裕ぶってなさい、見て盗むチャンスは山積みなんだから……!」右目だけが気合いに満ちている
    黒瀬直:「これだけ色々見せられて、冷静に分析できるシオリくんも中々のものさ」
    矢賀シオリ:「……ええと、私の力は、たぶん『一を見て十を知る』というものです」
    矢賀シオリ:「全体像の把握……さっきの水しぶきの音響で、この場所が水面からどれくらいの高度があるのか、どういう形をしているのか、おおよそ把握できています」
    黒瀬直:「それは心強いな。なにせこの状況では」
    黒瀬直:「右か左かは分かるが、東も西も分かったものではない」
    和泉 翼:「なにそれすっごい」
    和泉 翼:「さてはこの子も……凄腕の忍者ね……?」
    矢賀シオリ:「忍者……皆さんもそうなんですか?」
    御門優一:「いや、俺は普通に定食屋の息子」
    御門優一:「ニンジャとか初めてみた。すげーね」
    :「忍者って」
    :「イズミはそうなのかよ」
    :「いや、アタシは違うけど」
    矢賀シオリ:「ジャンプでやってますよね! 私は雑誌はピチレモンとかしか見ないんですけど」
    矢賀シオリ:「男の子がよく話してます」
    和泉 翼:「な、何よ。本当なんだから。和泉流、秘伝は一通り総ざらい習得済み!」
    矢賀シオリ:「へぇ~~~~」
    和泉 翼:「なんなら今この瞬間にでも、そこの格子窓とかすり抜けられるわよ。忍術で!」
    和泉 翼:注:イージーエフェクトである
    黒瀬直:「危ないからやめておきなさい」
    矢賀シオリ:「それは危ないのでやめてください。いや、忍者だから危なくないのかな……」
    和泉 翼:「……まぁ、落ちるわよねぇ」しょぼくれる
    御門優一:「下が水っぽいですしね。風邪ひきますよ」
    :「そういう問題じゃねぇだろ」
    御門優一:「あっはっは………すみません」しょぼん。アンテナがしょげる
    和泉 翼:「心配するとこ、風邪とかそういう問題じゃなくない? 此処がどことか、抜け出せるとか、そっちじゃない?」
    和泉 翼:「……はっ。そうよ、言ってて気付いたわ。まず此処が何なのか、調査くらい必要なんじゃない……?」
    御門優一:「それもそうですね。和んでる場合じゃねぇや」
    矢賀シオリ:「この空洞の構造はまだ良く分からないですけど、この場所に居たらまたいつ襲われるかですね」
    :「ああ、そういえばシオリ。一つ聞きたかったんだが」
    矢賀シオリ:「……はい」
    矢賀シオリ:「なんですか?」
    :「それ…ランドセル、背負ってるってことは学校行く途中とか帰る途中だったんだろ?」
    :「何か身に覚えはねぇのかと思ってな」
    矢賀シオリ:「……えっと、そうですね。帰り道の途中でした」
    矢賀シオリ:「今日はお父さんしか居ない日だから、早く行ってあげないと……」
    矢賀シオリ:「シチューの約束なんですけど、玉ねぎを焦がすんですよ、お父さん」
    矢賀シオリ:「……でも、本当に気づいたらここにいたって感じで」
    矢賀シオリ:「何があったのかは、天才の私をもってしてもぜんぜんです」
    御門優一:「そっか、そりゃ大変だ。玉ねぎ焦げるとホワイトシチューが濁っちまう」相槌。
    御門優一:「早めに脱出しないとな、こんなとこ」
    矢賀シオリ:「はい!」
    :「…ふぅん」
    和泉 翼:「……どうかしたの?」泊さんに、少し小声で
    御門優一:会話に気付かずにシオリちゃんの頭ポンポンしてる
    矢賀シオリ:「…………あ」
    矢賀シオリ:「ふへへ」
    :「ああ、いや。記憶飛んでるのは全員同じなら、どのくらいの時間飛んでるのか分かんねぇかなーと思ったんだが」
    :「…そもそも、今が何時かも分からねぇ事に気づいた」
    和泉 翼:「……誰かスマホとか腕時計とか無いの?」
    和泉 翼:「無い」問われる前に断言
    :「アタシも無い」
    御門優一:多分普段は持ってるけど、今あるのかな
    黒瀬直:スマートフォンを取り出し、確認する。
    御門優一:持ってた。
    GM:では、電波が通ってないことが分かります
    和泉 翼:時刻表示とかはどうでしょう
    GM:時間は表示されていますが、この場所のものとして適切なものかは分かりません。
    黒瀬直:「………どうにも掴めんな」
    御門優一:「あー、電波がない。……時間も正確かどうかって感じですね」
    黒瀬直:「ひとまず、現在時刻を起点とした計測は開始する」ストップウォッチ機能ON!
    矢賀シオリ:「よろしくお願いします」
    :「電波もか?今は”情報化社会”ってのじゃねぇのかよ」
    黒瀬直:「あいにく社会と物理的に隔絶してしまってはな」
    和泉 翼:「〝次元〟とかの話しか〝領域〟か、それとも単純にめちゃくちゃ遠い場所か……」
    矢賀シオリ:「下が、おそらく河になってます」
    矢賀シオリ:「ここは崖の側面の、デコボコと不自然に膨れ上がってる場所で……多分、山の中なんじゃないかと」
    矢賀シオリ:「変な磁場があるのかも……」
    御門優一:「山だと圏外になりやすいって言うしなぁ」
    :「…まためんどくさい誘拐事件もあったもんだな」
    和泉 翼:「……ま、なんにせよ!」ぱん、と自分の頬を両手で軽く打って「まずは足よ、足で稼ごうじゃないの」
    和泉 翼:「案外、普通に歩いてたら街に出るかも知れないわ! ……可能性の大小はさておき!」
    :「川を下る、ってやつだな」
    御門優一:「まず行動ってのは賛成です」
    黒瀬直:「うむ、探索を開始しよう」
    矢賀シオリ:「そうですね、あの穴は」奥を指す。
    矢賀シオリ:「内部の、別の空洞に繋がっている──風の流れが伝えてくれます」
    御門優一:「おぉ、さすが天才少女。的確で冷静な分析だ。偉いぞ」
    矢賀シオリ:「そうなんですよ(えへん)」
    御門優一:よしよし
    矢賀シオリ:「まずはここがどういう場所なのか、把握しましょう。皆さんのお力があれば」
    矢賀シオリ:「不測の事態にも対処できると思います」
    和泉 翼:「現地で司令官が見つかるとか、こりゃ不幸中の幸いってもんね。日頃の行いが良かったのかしら」
    和泉 翼:「さー、キリキリ働きますかぁ!」
    :「ああ、さっさと済ませてさっさと帰ろう…玉ねぎ焦がすどころじゃなくなってるかもしれねぇからな」シオリの頭をポンポンと叩く
    御門優一:「そっすね。門限過ぎる前に送り届けないと怒られちまうや」
    黒瀬直:「うむ」
    黒瀬直:「見ての通り、みな優秀で実力ある超能力者だからな」
    黒瀬直:「安心して、きみの力を発揮してほしい」
    矢賀シオリ:「ええ、頼りにさせていただきます。張り切っていきますよー!」
    矢賀シオリ:----------------------------------------
    矢賀シオリ:シーン終了。ロイスのみ可能。
    黒瀬直:幼子:矢賀シオリ/P優秀:N心配〇 で取得
    和泉 翼:泊 連帯感/○対抗心
    和泉 翼:矢賀シオリ ○庇護/猜疑心
    和泉 翼:二つ取得!
    :子供 矢賀シオリ:〇有為/プライド高すぎるだろ
    御門優一:天才少女:矢賀シオリ ○P庇護/N面倒見なきゃな
    黒瀬直:以上です
    和泉 翼:おなじく以上!
    御門優一:以上!
    :以上!


    ミドル1

    GM:ミドル1。情報収集!
    GM:全員登場です。
    黒瀬直:35+1d10
    DoubleCross : (35+1D10) → 35+5[5] → 40

    :泊の侵蝕率を+5(1D10->5)(侵蝕率:38->43)した
    和泉 翼:1d10+35
    DoubleCross : (1D10+35) → 6[6]+35 → 41

    御門優一:御門優一の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:34->36)
    GM:・情報項目
    --------------------------------------------------------------
    使用技能:<情報:UGN>、<情報:裏社会>、<情報:噂話>
    目標値 :9
    プライズ:0/8
    シーン数:1/6
    --------------------------------------------------------------

    GM:もはやおなじみですね。プライズ方式です。
    和泉 翼:ya-ha-
    御門優一:オーイエー
    GM:判定をどうぞ!
    和泉 翼:コネ:UGN幹部を使用して情報:UGN!
    和泉 翼:3dx+2
    DoubleCross : (3R10+2[10]) → 5[1,2,5]+2 → 7

    和泉 翼:ダメダメ!
    黒瀬直:《砂の加護》を使用。侵食+3して43。泊さんのダイス+6。
    黒瀬直:泊さんは固定値高いからね
    :ありがたく!
    和泉 翼:固定値4たのもしい
    黒瀬直:コネ:UGN幹部と情報:UGNを使用。
    黒瀬直:4dx+1>=9
    DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[8,8,9,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

    御門優一:噂話で素振り!
    御門優一:2dx+2>=9
    DoubleCross : (2R10+2[10]>=9) → 9[8,9]+2 → 11 → 成功

    :コネ:情報屋使って裏社会で判定!
    :10dx+4
    DoubleCross : (10R10+4[10]) → 7[1,2,3,3,5,5,6,6,6,7]+4 → 11

    黒瀬直:ふ………
    :回らん
    和泉 翼:まあ10には乗った!
    GM:財産点の使用などはないですね
    :無し!
    和泉 翼:無し!
    黒瀬直:有効な人は居ないですね
    御門優一:なし!
    GM:では情報開示だ!
    GM
      プライズポイント1:【この場所について①】
     切り立った峡谷から出っ張るように存在している、所々生物的なフォルムを持つ石灰質のコロニーだ。
     風化してはいるが、よく見れば案内板や寝台らしき設備の跡が見て取れる。
     驚くべきことに、かつては人類の居住区であったようだ。

    GM
      プライズポイント2:【この場所について②】
     外は霧に覆われているが、時折異形の影が見えるとともに、雷を思わせる低い唸り声が漏れ聞こえてくる。
     霧の中の獣たちは、いずれも君たちが知る動物種には似つかず、また体躯が大きい。
     しかし霧や獣そのものにレネゲイドの気配はなく、エフェクトなどが行使される様子もない。

    GM:以上!
    GM:ではこんな感じで、共有ロールをやっていきましょう

    和泉 翼:「はー……何ここ、見てるだけで頭がクラクラしてくるわ……」
    和泉 翼:ちら、とシオリの方を見てから
    和泉 翼:「ちょっと休憩しない? さすがに寝起きの探索で歩き回るの疲れたわ……」
    GM:横穴はおおよそ水平方向に延びており、廊下のようである、というより。
    GM:事実廊下なのだろう。和泉さんは壁をくりぬいたベンチらしきものを見つけてもいい。
    黒瀬直:穏やかながら強力な、遠くまでよく照らす角灯を掲げて先頭を進む。
    矢賀シオリ:「休みましょうか、先行きが不透明ななかで無理をするのは良くないでしょうし……」
    御門優一:「そうですね。どーも人の住んでた気配も有るし……休める時に休んじゃいましょう」
    黒瀬直:「………うむ。探索開始から、結構な時間が経っている」
    黒瀬直:「しばらくそこに座っていなさい」ベンチらしきものを示しながら、角灯を置き、周囲を警戒する。
    :「んじゃ、お言葉に甘えて」
    :ベンチに座り、周囲を見回す
    矢賀シオリ:「分かりました。黒瀬さんも疲れたら言ってくださいね」
    黒瀬直:「うむ、ありがとう」
    和泉 翼:「……しっかし、こんなもん誰が作ったんだか」ベンチらしきものの横に立ったまま、それをじっと眺めている
    黒瀬直:「少なくとも、体格は私たちとそれほど変わらないだろうな」
    黒瀬直:「美的感覚と形態は保証しかねる」
    矢賀シオリ:「本当に、どういう場所なんでしょう、ここ……」
    :「…なんていうか、”白”だな。全体的に」
    和泉 翼:「白、ねえ」イージーエフェクト《擬態の仮面》。白黒ツートンカラーだった身体が白一色に染まる
    矢賀シオリ:「おわぁ」
    御門優一:「うぉっ」
    :「へぇ」
    矢賀シオリ:「……こほん」
    矢賀シオリ:「内側は、皆さんの言う通りの『部屋』としての構造をしています。天井の照明、平らな床、水平な廊下に──」
    和泉 翼:「窓」
    矢賀シオリ:「ですね」
    矢賀シオリ:「でも、外側はもっと、なんでしょう。私の能力で把握した形が正しいなら……」
    矢賀シオリ:「イクラとかみたいな。球体を寄せ集めた形をしているって言うか」
    :「虫の卵、って感じか」
    矢賀シオリ:「うぇぇ……」ぞわっ
    和泉 翼:「うへぇ、じゃあここは幼虫の部屋……?」
    御門優一:「あー……そういう」ゾワゾワ
    矢賀シオリ:御門くんと肩を寄せ合ってビビっている
    御門優一:「虫つーと、さっきの格子の外に居たのも虫でしたしねぇ」
    御門優一:シオリちゃんを落ち着かせるようにしつつ若干ビビる
    和泉 翼:「教室でカマキリの卵孵化させた男子生徒思い出したわ……」辟易した顔でうぇえと呻いている
    黒瀬直:「どちらかというと巣穴かな」
    矢賀シオリ:「あるいは、乱暴な言い方ですけど」
    矢賀シオリ:「珊瑚礁……みたいなものなのかも」
    御門優一:「何処にでも居るんだな。カマキリ持ち込むやつ……サンゴ礁?」
    :「はは、一気に綺麗になったじゃねぇか。良かったな」
    :虫は平気な女
    黒瀬直:「やはりシオリくんは賢いな」
    黒瀬直:「使い方は能力以上に重要だ」
    和泉 翼:「実情は変わらないんだけどね……」窓の傍に立ち、外をちらちらと見て「……家にあった図鑑には乗ってなかったわね、あんな生き物……うっわー、でっかぁ……」
    GM:窓の向こうでは、翼幕を持った影が霧の中を悠々と跳んでいるのが見える。
    御門優一:「まぁ、気分が楽になる方がいいやな。サンゴ礁ねぇ」
    御門優一:「………やっぱ、レネゲイド関連でも珍しいんですかね、ああいう生き物」
    :「…いや、どうだかな」
    和泉 翼:「空間ごと作ってあの数飼い慣らす、は難しそうだもんね」
    黒瀬直:「レネゲイド関連では、ああいうのを創る輩もN市にいるが」
    黒瀬直:「あれらはそもそも、違うな」
    矢賀シオリ:「そういう事が出来る人もいるんですね」
    御門優一:「居るんだ……そして区別つくぐらい手慣れてるっぽい……」
    矢賀シオリ:「世の中には、私の知らないことがいっぱいだなぁ……」
    御門優一:「奇遇だねシオリちゃん。俺も今ソレを言おうと思っていたよ」
    和泉 翼:「いろんな奴がいるらしいわよー。化物を作る奴もいるし、小さな部屋をめちゃくちゃ広くする奴とか」
    黒瀬直:「レネゲイドの力は千差番別だ………だが」
    黒瀬直:「そもそも、あれらからはレネゲイドの反応が感じられない」
    和泉 翼:「……後は、人間を全然別の世界へ飛ばしちゃう奴とか」
    矢賀シオリ:レネゲイド、という言葉が、どうやら自分たちの持つ能力の由来を指していることに思い至る。
    :「もっと言えば、あの霧からもだ」
    矢賀シオリ:「この状況を作り出せる能力はある。でも、能力で作り出された状況ではないと、黒瀬さんの分析は告げている……」
    和泉 翼:「……考えるのが怖いんだけど。ここ、レネゲイドで作られたんじゃない、ってことは」
    黒瀬直:「単純に、この地では"こう"という訳だな」
    御門優一:「まじかー」
    和泉 翼:「うわー……考えたくない考えたくない」オートアクションでイージー解除。元の姿に戻って頭を抱えている。
    黒瀬直:「まあ、そういうこともあるだろう」
    和泉 翼:「それで済ませていいの!?」
    御門優一:「まぁ、数ヶ月前の俺にとっちゃオーヴァードとかこういう力も『少し、不思議』枠だったし…」
    矢賀シオリ:「泰然自若としていますね」
    黒瀬直:「レネゲイドだのなんだのと言い始めたのもここ20年ぐらいだが、それ以前からあったものだ」
    黒瀬直:「我々が知らない世界が、すぐ近くにあったとしても何ら不思議はない」
    黒瀬直:「………不謹慎だが、僅かに昂揚するものもあるな」
    御門優一:「異世界とか平行世界とかかぁ。最近流行りですよね」
    和泉 翼:「こんな物騒な世界、流行って欲しくなかったなぁ……」
    矢賀シオリ:「……」
    和泉 翼:「……で」
    和泉 翼:「シオリ。ついでに、あんたの知恵を借りたいんだけどさ」
    矢賀シオリ:「はい!」
    矢賀シオリ:元気よく返事。
    和泉 翼:「あの生き物、外側に住んでるわよね。……内側は、これどう見ても人工物よね」
    和泉 翼:「割と私達の体格とか、身体の構造でちゃんと使えそうな設備の」
    矢賀シオリ:「そう、見えますね。人が棲むのに合わせて……はい」
    和泉 翼:「……今まで見てきて。どんな奴が、この部屋に住んでるとおもう?」
    矢賀シオリ:「うーん、いろいろなものが風化してしまって、正確にはよく分からないんですけれど」
    矢賀シオリ:「『窓』は……気密性がありません。ガラスをはめ込んでいたような痕跡もない。この肌寒さが一過性のものだとしても」
    矢賀シオリ:「体温の調節機能は、私達より発達していたかもしれません。あるいは、この居住区が『生きて』いた頃があったとしたら」
    矢賀シオリ:「それが温度を保つ一助になっていたのかも」
    :「適応、か。別におかしい話じゃねぇが…」
    矢賀シオリ:「でも、おおよそは普通の人たちだと思います。頭・手・手・足・足・胴体。みたいな」
    矢賀シオリ:「……でも本当に、人が絶えて久しいんですね」
    GM:君たちは、ここに至るまでにいくつか崩落した通路を見た。
    GM:人が使っていたと思しき設備も、例外なく劣化して埃が積もっている。
    :「…アタシが気になってんのはそこだ」
    和泉 翼:「……適応」
    和泉 翼:「〝適応したなら、なんで今はいない〟とか……?」おっかなびっくりしながら
    御門優一:「……集団で別の便利なところに移動した、とかが平和的な結論なんですけどね……」
    :「ああ」
    :「適応ってのは、普通長い事かけてやるもんだろ」
    :「でも、外にはあの虫どもが居る」
    :「じゃあここに住んでた奴らは、どうやって食い物とか水確保して生き延びてきたんだって話だ」
    :「まぁ、それか」
    :「本当に大昔に人間が居なくなって、そっから虫が住み着いたのかもな」
    :「そうなるとアタシ達の事を襲ってきたのが気にかかるが」
    矢賀シオリ:「打ち捨てられた場所なのか……それとも、ここが私たちの知る地球じゃないのなら……」
    和泉 翼:「……あの虫は、バカでかいトカゲに食われてた」
    御門優一:「単純に、弱肉強食みたいな…?」
    和泉 翼:「外の生き物はどれもこれも大きいし、あのトカゲが〝普通の大きさ〟なんだとしたら」
    和泉 翼:「虫、何食べてるのかしらね……」
    和泉 翼:「……あ、やだ、言ってたら自分で怖くなってきた……」
    黒瀬直:「温暖でもないのに妙に大きい生物か」
    黒瀬直:「ガイガーカウンターとか落ちてないかな」
    :「自分より小さい奴だろうな。」最初に襲ってきた時の様子を思い返す
    :「そんなもんだろ、虫なんか」
    矢賀シオリ:「あんまり、頭が良さそうでもなかったですしね」
    和泉 翼:「ぎゃー……やだやだやだやだ、人間サイズの虫相手とかやだー……」
    御門優一:「まぁ、自分よりでかいやつを捕食するって難しいでしょうしね」
    黒瀬直:「……ふむ」
    黒瀬直:「頭はともかく、君たちの身体は相応に休まっただろう」
    和泉 翼:「……シオリ、どう?」自分はついぞベンチにも座らないままで問う
    御門優一:「あぁ、そうですね……シオリちゃん、いける?」
    矢賀シオリ:「…………あ」
    矢賀シオリ:気を使われていたのだと知って、少し顔が赤くなる。
    矢賀シオリ:「ありがとうございます。いけます!」
    矢賀シオリ:無駄に体力を使わない範囲で元気よく立ち上がる。
    御門優一:「ハイ、元気でよろしい」
    黒瀬直:「それでは移動を再開する。各自気になるものや不調などあればしっかり報告するように」
    和泉 翼:「はーい。虫とか気が重いでーす」片手を上げつつ隊列の前の方へ移動する
    矢賀シオリ:「はーい」
    御門優一:「はーい、了解です」
    御門優一:いつでもカバーできるようにシオリちゃんの側の隊列。
    :「あ、ちょっと待ってな…」手の内に剣を生成し、ベンチの端を切り落とす
    :それを拾い上げ、少し観察した後ジャージのポケットの中へ
    :「うし、行こうか」
    和泉 翼:「……抜かりなく〝出来る女〟を見せてくれるわね……」謎の対抗心パート2
    :「そんなんじゃねぇよ、記念だ、記念。」
    黒瀬直:角灯を手に提げ、4人の顔色を確認して
    和泉 翼:顔色は全くもって正常。正常に血色の良いツートンカラー。
    矢賀シオリ:バラ色のほっぺたをしています。
    黒瀬直:「……良し」
    黒瀬直:未知なる廃墟へ、再び歩みを進め始める。
    GM:----------------------------------------
    GM:ロイス、購入可能。
    和泉 翼:ロイスは保留。購入はブルゲチャレンジ、目標20
    和泉 翼:1dx+4>=20
    DoubleCross : (1R10+4[10]>=20) → 5[5]+4 → 9 → 失敗

    和泉 翼:以上!
    黒瀬直:ロイス保留。購入は照準器。
    黒瀬直:2dx+1>=15
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 10[8,10]+1[1]+1 → 12 → 失敗

    御門優一:ロイス一旦保留。戦闘用キグルミ。
    御門優一:2dx+2>=14
    DoubleCross : (2R10+2[10]>=14) → 7[1,7]+2 → 9 → 失敗

    御門優一:買えずに以上
    :忍者? 和泉翼:〇連帯感/何だよその目は
    :購入はとりあえず応急
    :2dx+2
    DoubleCross : (2R10+2[10]) → 7[1,7]+2 → 9

    :成功!以上!


    ミドル2

    GM:引き続き情報収集です。シーンプレイヤーは侵蝕順で御門くん。他登場自由
    黒瀬直:43+1d10
    DoubleCross : (43+1D10) → 43+5[5] → 48

    :泊の侵蝕率を+5(1D10->5)(侵蝕率:43->48)した
    和泉 翼:41+1d10
    DoubleCross : (41+1D10) → 41+2[2] → 43

    御門優一:御門優一の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:36->45)
    GM:デデン!
    GM:--------------------------------------------------------------
    使用技能:<情報:UGN>、<情報:裏社会>、<情報:噂話>
    目標値 :9
    プライズ:2/8
    シーン数:2/6
    --------------------------------------------------------------

    GM:判定をどうぞ!
    黒瀬直:《砂の加護》を使用。侵食+3して51。泊さんのダイス+6。
    黒瀬直:コネ:UGN幹部と情報:UGNを使用。
    :わーい!
    和泉 翼:コネ:UGN幹部を使用して情報:UGN
    和泉 翼:3dx+2
    DoubleCross : (3R10+2[10]) → 9[8,8,9]+2 → 11

    :では前回と同じくコネ使って裏社会!
    :10dx+4
    DoubleCross : (10R10+4[10]) → 10[1,3,3,4,4,7,8,8,9,10]+1[1]+4 → 15

    御門優一:素振りで噂話!
    御門優一:2dx+2>=9
    DoubleCross : (2R10+2[10]>=9) → 4[4,4]+2 → 6 → 失敗

    黒瀬直:4dx+1>=9
    DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[3,5,6,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

    黒瀬直:ふっ………
    和泉 翼:おお
    GM:優秀
    :凄いぜナオちゃん
    和泉 翼:3点!
    御門優一:すごいや!
    黒瀬直:ふふん
    GM:プライズは+3されて5です! あとDP忘れてました。みんな3点持ってます。
    GM:・情報開示
    GM
      プライズポイント4:【この場所について③】
     奥まった収納に、風化せずに残っていた新聞らしきものを発見した。
     地球のものかも定かではない未知の言語で書かれているが、矢賀シオリがこれを解読して見せる。
     記述を読む限りはこれが書かれた時点で人類は滅亡の一途を辿っていたようだ。
     衰退の原因は、行き過ぎた遺伝子改造によって生み出された巨大生物だという。

    GM:次のシーンから攻略にほぼ関係しないサブトピック「『矢賀シオリ』について」の判定が可能です。
    GM:以上。

    GM:君たちは、コロニーの探索を続けている。
    GM:外壁から奥まった位置にある、比較的状態のいい部屋。異形の獣に荒らされた形跡もない。
    GM:そこで、収納スペースの奥に仕舞われていた、変色した新聞のようなものを君たちは発見する。
    GM:というわけで、情報共有ロールです!
    黒瀬直:「………何か分かるかとも思ったが」
    黒瀬直:「見たことのない文字だな」
    和泉 翼:「読めないわね」
    和泉 翼:「……これ、どっかの国の言葉だったりするの?」
    :「何語だ?アフリカとかか?」
    矢賀シオリ:「お困りのようですね!」
    矢賀シオリ:ドヤ顔!
    御門優一:「俺も他国語はとんと……おっ、天才少女」
    黒瀬直:「それなりに色々な場所で仕事しているが、わからん………おや」
    和泉 翼:「でたわねノイマン」
    矢賀シオリ:「いえ、運命共同体なので、こういう出しゃばり方はちがう……?」
    矢賀シオリ:「読めます。お時間をください」
    :「いいよ、困ってんのは事実だ」
    御門優一:「自己演出がしっかりしてるねぇ……いけるかい?」
    黒瀬直:「大いに頼らせてもらうよ、シオリくん」
    矢賀シオリ:「……では」
    矢賀シオリ:資料を受け取ると、できるだけ状態を損なわないよう、丁寧に紙を剥がしながら読んでいく。
    矢賀シオリ:しばらくは、一つの束を流すように。それから始めに戻って、何度も前のページに戻りながら。
    和泉 翼:「……やっぱり集団行動する時って、ノイマン一人いると助かるわよねぇ。欲を言うとあとバロールかオルクス」
    黒瀬直:「シンドローム内でも相当ぶれる方ではあるがね………」
    黒瀬直:「うちの支部長がシオリくんのように働く姿は到底思い浮かばん」
    御門優一:「まー、単純に氷とか炎とかよりは探索に向いてそうですよね」
    矢賀シオリ:「えっ……うそ……すごい…………」
    矢賀シオリ:「すごい……すごい事が分かりました! すごくわかる……」
    御門優一:「そんなに」
    矢賀シオリ:興奮したように、指が震えながら紙を繰っている。
    矢賀シオリ:「このコロニーは……人が住み着いたというよりは……遺伝子を改造された、もともと居住区となるべく作られた生き物だったんです、その仕組みが」
    和泉 翼:「改造って……またそりゃ突飛な話ね……」
    矢賀シオリ:「元は植物なんです、これは……膨らんだ根粒の中に、貝のような殻線が…………それが異常分泌を起こして」
    矢賀シオリ:「部屋、まるいですよね。球形の底に形成された液だまりが固まって、私達が歩き回るのに不自由のない水平な床になるんですよ、へぇ~……!」
    御門優一:「家になるための品種改良ってわけだ。無駄がないねぇ………」
    :「へぇ」ガンガンと床を踏んでみる
    和泉 翼:「はー……なるほどねぇ、フラスコの底でも、水面は真っ直ぐだもんねぇ」床をげしげしと踏みつける
    矢賀シオリ:「他にも、色々な……私達の知る世界よりも随分進んだ遺伝子改良が……作物、家畜、それに……あっ……」
    矢賀シオリ:少し、顔がこわばる。
    黒瀬直:「ふむ」
    黒瀬直:「どこまで行き着いたかね」
    矢賀シオリ:「……えっと、そう。生き物の進化を早める研究が、すごく盛んだったみたいで」
    矢賀シオリ:「技術が、人類を追い越す。その過渡期の記事みたいです。知ってますか、シンギュラリティ」
    和泉 翼:「……………………」ぴた、と。床を踏む足が止まる。
    御門優一:「…………ロボットの反乱モノとかでよく聞くかな」
    :「よく分かんねぇけど」
    :「”手に余った”って事か」
    矢賀シオリ:「……はい」
    和泉 翼:「追い越された連中は、どうなったの」
    矢賀シオリ:「医療、食料、あるいは軍事」
    矢賀シオリ:「そういった技術革新は、複合的波及的爆発的に前進を始めれば、止めることが出来ない。いずれ破綻すると分かっていても止められない」
    矢賀シオリ:「私達の社会も、そうですよね。私は無学ですが、私に宿った力は、それを知っていたように思います」
    :「自分たちに適応させるためにやってたら、いつの間にか自分たちが適応する側に回ってた、か」
    :「どこの世界でも変わんねぇもんだな、人間ってのは」
    矢賀シオリ:「そして、進化しすぎた生命体は、星の支配者の役目を、人類に取って代わりつつあった…………と」
    :「…星?」
    和泉 翼:「地球、とは言わないのね」
    矢賀シオリ:「うーん……私達で言う地球なんですけど、同じかどうかは分からないので」
    御門優一:「まぁ、それもそっか」
    黒瀬直:「地球を出るのは久しぶりだなあ」
    矢賀シオリ:「!?」
    和泉 翼:「!?」
    :「ぱられるわーるど、って奴か?本当にあるんだなそういうの…って」
    御門優一:「ははは、まるで一回は出たこと有るみたいな……」
    矢賀シオリ:「宇宙進出したことがあるんですか? 黒瀬さん」
    黒瀬直:「あるぞ」
    :「ナオ、そういうことはさらっと言うもんじゃないぞ」
    黒瀬直:「重々しく言った方が良いのか」
    和泉 翼:「重量感の問題じゃないと思うわ」
    :「丁度良くだ、丁度良く。0か100だけじゃないんだぞナオちゃん」
    御門優一:「…………………オーヴァードってそんな事もできるんだ」
    矢賀シオリ:「ほぁ……すごい…………オーヴァードってすごい……」
    矢賀シオリ:「どんな感じだったんですか! 何が起きてそういう、えっと」
    矢賀シオリ:興奮した面持ちで黒瀬さんに詰め寄っている。
    和泉 翼:「……こほん。で、結局人間はどうなったの」
    和泉 翼:「人間だか、ここに居た、人間っぽい何かだかは」
    御門優一:「あーっと、それだ。宇宙探索の話は休憩の時に取っておいて、続きを頼むよ」
    御門優一:「新聞には書いてた?それ」
    和泉 翼:「うん。あとね、流石にオーヴァードだからってほいほい宇宙に行けるとか思われちゃ困るわよ。普通無理よ」
    御門優一:「(そうなんだ……)」オーヴァード初心者
    矢賀シオリ:「ぁ、えっと。それは分かりません。でも、私が……エフェクトでしたっけ、そういうものを下敷きにした判断としては」
    矢賀シオリ:「滅びた、と思います。細々とは生き残っているかもしれませんけどね」
    矢賀シオリ:「巨大化した怪物たちを、神と呼んで崇める集団の話とか」
    矢賀シオリ:「各地の生存権で少ない資源を巡った諍いが起きていたという話も」
    矢賀シオリ:保管されていた資料をめくりながら
    :「辛気臭ぇ新聞だな」
    和泉 翼:「……化物がいるってのに、人間同士で争い事なんてね」
    矢賀シオリ:「この世界にレネゲイドは無かったんでしょうか」
    和泉 翼:「レネゲイドが無かったらいいな……って思ってるわ、私は」
    和泉 翼:「そんなものあったら、その〝諍い〟って簡単なことば」
    和泉 翼:「すっごく酷いものになってるだろうから」
    矢賀シオリ:「そうかも、しれませんね」
    :「まあ、あったらあったで調べるのが楽でいい。未知のもん一から調べるよりよっぽどな」
    黒瀬直:「………」その時に起こったであろう有り様を、経験上まざまざと想像できる。
    黒瀬直:血肉、悲鳴、死臭。脳裏に浮かべながらシオリくんの後ろに立つ。
    黒瀬直:「それ以上読むのが辛いと思ったら、いつでも辞めても良いからね」
    矢賀シオリ:それから、黒瀬さんに向き直り。
    矢賀シオリ:「……実は、えっと。悲しい事だとは思うんですけど、辛いとか怖いとかはないんです」
    御門優一:「……………」
    矢賀シオリ:「黒瀬さんが気遣ってくれるのは嬉しいんですけど」
    矢賀シオリ:「なんていうか、知らない世界に触れるのは、不謹慎ですけど、その……」
    矢賀シオリ:ばつ悪げに目を逸らす
    黒瀬直:「ワクワクするか」
    矢賀シオリ:「そう。そうなんです。変ですね」
    黒瀬直:「ならば、これからも頼らせてもらう」薄く微笑みながら、やさしく頭を撫でる。
    黒瀬直:「無事に帰ってから、宇宙に出た時の話でもしよう」
    矢賀シオリ:「はい!」
    矢賀シオリ:ぱあ、と明るくなった顔で、黒瀬さんに応える。
    黒瀬直:「私が出る理由など、争いの外にないわけだが」
    黒瀬直:「まあ、シオリくんを楽しませられるなら悪くない」
    御門優一:「穏やかに語る割には言ってることが物騒に聞こえる……」
    矢賀シオリ:「私、実際に悲しい目に遭ったことが無いから、実感がわかないのかもしれません」
    矢賀シオリ:「皆さんは、秘密組織の人なんですか、やっぱり」
    矢賀シオリ:「なんだか、昏い世界の事を、いっぱい知っていそう……」
    :「んー…いや…ええー…あれって秘密組織なのか?どう思う?」部屋を歩き回って新聞以外に何か無いかを探している
    御門優一:「秘密にされてる組織なら、まぁ秘密組織で良いんじゃないですかね」
    御門優一:「……俺も新人だからよくわかってないですけど」
    黒瀬直:「私にとっては非常に身近だが」
    黒瀬直:「UGNは秘密組織以外の何物でもないと思う」
    矢賀シオリ:「やっぱり!」
    黒瀬直:「泊くんは何を言っているんだ………?」
    黒瀬直:「非常識な」
    :「そ、そんなに怒らなくてもいいだろ…」
    黒瀬直:「怒ってはいないというか」
    黒瀬直:「少し心配だな」
    黒瀬直:「ちゃんと世間に馴染めているのか?」
    御門優一:「(なんか、よくわかんないけどすげー勢いで梯子を外されてるのはわかる)」
    :「だって”秘密”って感じしないからさぁ」
    :「この町自体がアレなせいかもしれないけど」
    和泉 翼:「……………………」やりとりを耳だけで聞きながら新聞を覗き込み、
    和泉 翼:「……やっぱり、読めないわ」
    黒瀬直:「和泉くん、何か気になることでも?」
    和泉 翼:「あー……いや。こっちの世界にも私達みたいな〝秘密組織〟はいたのかな、って思っただけよ」
    和泉 翼:「居たとしても新聞に載らないだろうし、そもそも読めないけどさ」
    矢賀シオリ:「はっ……そうだ、記憶処理!」
    矢賀シオリ:「記憶処理って言ってました! 私、ここであったこと、忘れちゃうんでしょうか」
    御門優一:「あー、一般人には秘密組織らしく忘れてもらうっぽいけど、シオリちゃんはどうかな……メンバーになるかもしれんけど…」相手をしてる
    矢賀シオリ:「うぅ……仲間にしてほしい……」
    矢賀シオリ:それから、和泉さんに
    矢賀シオリ:「……そうですね。新聞には載らないでしょうし、それに」
    矢賀シオリ:「私のエフェクトでは、オーヴァードの皆さんの事はすごく読みにくいっていうか」
    矢賀シオリ:「なんででしょうね……本当に分からないんです。これまで見えた能力から、その底を類推できる、という感触が」
    矢賀シオリ:「ぜんぜん、ない。だから、この世界でのレネゲイドについて、私の力で知ることが出来ません」
    黒瀬直:「………レネゲイドは分からない、か」
    黒瀬直:「まあ経験不足ということもあるだろう。コントロールには訓練が必要だ」
    御門優一:「ま、文字とか読めるだけで十分助かるよ。俺らだけだと詰んでましたね」
    和泉 翼:「自分で読めたら尚良かったんだけどねぇ……シオリ、解読表とか作れないの?」
    矢賀シオリ:「おまかせください」鞄から方眼ノートと筆箱を取り出す。
    和泉 翼:「できるんだ……」
    御門優一:「まぁ、解析出来るなら出来るか……すげぇな」
    GM:文型や字の連なり、単語の意味などをしたためているが。発音は殆ど類推できないし、それを度外視しても今から新しい言語を学ぶというのは現実的ではないだろう。
    GM:つまりワイバーンタイムですね。
    御門優一:なるほどな
    黒瀬直:「………ふうむ」
    黒瀬直:静かに泊くんのそばへ移動する。
    :「?」
    黒瀬直:「少し気になるところもあってな」小声
    :「聞こうか」
    黒瀬直:「今後、シオリくんについて注力しようかと思う」
    黒瀬直:「その分探索については疎かになるが、頼めるな?」
    :「任せろ、と言う前に、一つ聞こうか」
    :「そりゃ庇護対象としてか?それとも危険人物としてか?」
    黒瀬直:「0か100ではあるまいよ」
    :「おっと」
    :「こりゃ一本取られたな」
    黒瀬直:「丁度よくとも君は言ったが」
    黒瀬直:「見極めるためには、誰かが動かねばなるまい」
    :「OKだ。どっちに転がるか分からなくて危なっかしいってのは確かにある」
    :「任せたぞ。子供相手にすんの得意だろ?」
    黒瀬直:「さて、得意かは分からんが」
    黒瀬直:「この地については、泊くんの方がよく考えていると思うのでな。和泉くんもそうだ」
    黒瀬直:「だからうん。任せた」
    :分かった、とでも言うように、黒瀬直の丹田辺りを軽く叩いて探索に戻る

    GM:ロイス・購入可能
    黒瀬直:友人:泊/P信頼〇:Nちょっと常識が狂ってやしないか で取得
    黒瀬直:購入はホローポイント弾
    黒瀬直:2dx+1>=10
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=10) → 9[7,9]+1 → 10 → 成功

    黒瀬直:成功して以上
    和泉 翼:ロイス保留、購入はブルーゲイル20
    和泉 翼:1dx+4>=20
    DoubleCross : (1R10+4[10]>=20) → 2[2]+4 → 6 → 失敗

    和泉 翼:以上!
    御門優一:ロイス 巫女服 黒瀬直:〇P感服/N宇宙is何?
    御門優一:戦闘用きぐるみ!
    御門優一:2dx+2>=14
    DoubleCross : (2R10+2[10]>=14) → 10[2,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

    御門優一:すごく見つけた。装着。 ドッジ-1、行動-1、装甲12 。
    :友人 黒瀬直:〇信頼/秘密組織…
    :購入はアームドスーツで
    御門優一:以上で
    :2dx+2
    DoubleCross : (2R10+2[10]) → 8[3,8]+2 → 10

    :失敗!以上!


    ミドル3

    GM:ミドル3も情報収集。和泉さんがシーンプレイヤーです。他登場可能。
    和泉 翼:1d10+43
    DoubleCross : (1D10+43) → 2[2]+43 → 45

    黒瀬直:51+1d10
    DoubleCross : (51+1D10) → 51+9[9] → 60

    :泊の侵蝕率を+8(1D10->8)(侵蝕率:48->56)した
    御門優一:御門優一の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:45->48)
    和泉 翼:侵蝕が……あがらぬ
    GM:・情報項目
    --------------------------------------------------------------
    使用技能:<情報:UGN>、<情報:裏社会>、<情報:噂話>
    目標値 :9
    プライズ:5/8
    シーン数:3/6
    --------------------------------------------------------------

    GM:『矢賀シオリ』について
    --------------------------------------------------------------
    使用技能:<知識:レネゲイド>、<情報:噂話>、<交渉>
    目標値 :6
    プライズ:1/2
    --------------------------------------------------------------

    御門優一:シオリちゃん行こうかしら
    GM:なんと会話でpp1の内容を丸裸にしてしまったので、特例として既にpp1として扱います。
    和泉 翼:じゃあ折角だから知識:レネゲイドでサブトピ
    御門優一:おっと。
    黒瀬直:むむっ
    御門優一:じゃあ結果待ちで抜けるようなら本トピ。
    :ほう
    和泉 翼:2dx+2>=6 サブトピ
    DoubleCross : (2R10+2[10]>=6) → 3[1,3]+2 → 5 → 失敗

    和泉 翼:駄目だこいつ……
    黒瀬直:《砂の加護》を使用。侵食+3して63。泊さんのダイス+6。
    御門優一:じゃあ私が。噂話でサブトピ
    :ではメインをコネ使って情報:裏社会で!
    御門優一:2dx+2>=6 サブトピ
    DoubleCross : (2R10+2[10]>=6) → 5[3,5]+2 → 7 → 成功

    :ありがたく!
    御門優一:わかった!
    :10dx+4
    DoubleCross : (10R10+4[10]) → 10[1,1,1,4,8,10,10,10,10,10]+9[1,1,6,8,9]+4 → 23

    GM:完璧!
    和泉 翼:あっプライズ達成
    GM:黒瀬さんも一応DP目当てに振りましょう
    GM:めちゃくちゃ跳ねるかもしれない
    御門優一:達成100を目指そう
    黒瀬直:では知識:レネゲイドでサブトピ
    黒瀬直:2dx+2>=6
    DoubleCross : (2R10+2[10]>=6) → 5[5,5]+2 → 7 → 成功

    黒瀬直:普通
    GM:・情報開示だ!

    GM:プライズポイント6:【この場所について④】
    君たちは霧の中の獣と交戦し、ダメージを与えたその肉体のテクスチャに[任意のエラー表現]が現れるのを見た。
    UGNの戦闘シミュレータを利用したことがある者は一つの可能性に思い至るだろう。
    君たちがいるこの空間は未来や異世界ではない。
    レネゲイドによって形成された巨大な演算領域が、ジャームの莫大な出力によって現実を侵蝕している。
    しかし、少しずつ空間にほころびが生まれ、不安定化していっているようだ。
    暫く時が経てば、無事に元のN市へと帰還できるだろう。

    GM:烏さんがいるので、ノイズが走るとか、なんかそこらへんの情報エラーを設定してもらいます(無茶振り)
    GM:プライズポイント8:【"アカーシャ"セル】
    君たちのうち誰かは思い出す。
    レネゲイドの存在しない歴史を、途方もない演算機構によって幾通りもシミュレートするFHのセルが存在するという。
    目的も規模も不明だが、名代たるセルリーダー、"マスターアカーシャ"の存在が知られている。
    その名は、塵埃栞。偶然の符号、だろうか。

    GM
      プライズポイント1:【矢賀シオリについて】
     未知の言語を理解して見せた通り、ノイマンシンドロームの能力者。
     しかし本人はレネゲイドについての知識を持っておらず、自らの能力の事は、単にものすごく賢く生まれてきてしまったのだろうと思っていた。
     これまで両親には「心配だからあまり外では君の頭脳をひけらかさないように」と言われており、不承不承ながらそれを忠実に守っていたようだ。

    GM
      プライズポイント2:【シオリ】
     N市に暮らしているという彼女との会話では、しばしば今はない施設、10年以上前のテレビ番組、古い情報などの話題が飛び出す。
     君たちのうちの誰かが、今のポケモンは493匹より多い事や、今の少年ジャンプの看板連載に忍者をモチーフにした漫画は存在しない事に思い至るかもしれない。
     また、黒瀬直が時刻を確かめるために取り出したスマートフォンのことは、秘密組織の未来ガジェットの類だと思っていた。
     彼女の言葉を信じるならば、矢賀シオリは君たちと同じ時を生きる人間ではない。


    GM:流れとしては、まずメインのPP6を解決します。演出戦闘。
    GM:黒瀬さん辺りがプライズ8に思い至る為の情報がプライズ6で手に入った、という流れにしたい。
    黒瀬直:はーい

    GM:君たちは、それからもコロニー内の部屋を調べたが、N市へと帰還する手がかりとなりそうなものは見つかっていない。
    GM:どこに穴が開いているのか、水滴が音を立てて跳ねる廊下を、天井の燐光と先導する黒瀬さんの角灯の明かりを頼りに進んでいく。
    GM:矢賀シオリがいつの間にか異界の文字でページを埋めたノートを、和泉さんに渡す。
    矢賀シオリ:「ここで覚えるのは根気がいると思いますけど、持ち帰ればお役に立つかもしれません」
    和泉 翼:「ありがと。……そもそもこれ、持ち帰れるもんなのかしら」
    和泉 翼:「いきなりこんなとこに飛ばされてさ。割と着の身着のままって感じで」
    御門優一:「ま、出先でパッと覚えられたら苦労しないか」
    御門優一:「頭に叩き込めばなんとか行けるんじゃないですかねぇ」
    和泉 翼:「へーえ。じゃあミカド、その名誉あるお仕事は譲ってあげるわ。どうぞ覚えてちょうだい」受け取ったノートをそのまま受け流す
    御門優一:「………………」脂汗
    GM:確かに、シオリのノートは持ち帰れたとしても、それを利用して解読するための新聞は持ち帰れないかもしれない。
    御門優一:「あーぼくはちょっと暗記科目は苦手で」
    御門優一:ははは、と笑う
    黒瀬直:「私は少し興味があるな」
    黒瀬直:「覚えるのも得意かはともかく、嫌いではない」
    和泉 翼:「私はパス。任務に必要なこと以外は覚えてられないわ」
    矢賀シオリ:「黒瀬さんが持ってたあの、スマホでしたっけ……機械」
    矢賀シオリ:「背面についてたレンズは、カメラじゃないんですか?」
    矢賀シオリ:「撮れば持ち帰れるかも!」
    黒瀬直:「正解だ、シオリくん」
    黒瀬直:ノートを受け取り、画像に収める。
    和泉 翼:「……というか、これ持ち帰って何に使えばいいのかしらね」
    御門優一:「でも、持って帰っても漫画のオリジナル言語ぐらいにしか……おっと」
    御門優一:「………推理小説の暗号とか?」ちょっと頭良さそうな方向に修正
    矢賀シオリ:「この場所と行き来できるようになった時の……うーん」
    黒瀬直:「まあ、ノイマンシンドローム相手では結構解析されてしまうがな」
    :「特許とか取れるかもしれねぇぞ」
    :「だからなんだって話だけどな」
    和泉 翼:「暗号の特許──って、それ申請した時点で有効性が失われないかしら……」
    御門優一:「今、解析されてる最中ですしね」
    和泉 翼:「はーあ。この世界もさぁ、シオリくらい頭のいいのが居たら」
    和泉 翼:「もうちょっとまともな形で残ってたのかしらね」
    矢賀シオリ:「……私は」
    矢賀シオリ:迷うように口を開いて、結局、その先を言わなかった。
    和泉 翼:「ほら、あるじゃない。なんかこう……予想するやつ」
    和泉 翼:「〝こんな事したら、こんな結果が来るぞー〟みたいな。馬鹿でかいトカゲ作ったら滅びるぞー、って警告してくれるよなの」
    和泉 翼:「技術の開発は進んでたって言うんだから……シミュレート? その先を見通すようなこと、出来なかったのかしらね」
    矢賀シオリ:「警告ができても、止めるのは難しいと思う」
    矢賀シオリ:「みんな、今を生きるために、どんどん技術を蓄積させていくだけだもの」
    矢賀シオリ:「初めは……命の倫理に関わるようなやむをえない場所から、そうやって空いた穴から漏れ出たものがやがて大きな潮流になって、誰にも」
    矢賀シオリ:「……でも」
    矢賀シオリ:「そうやって、思い描いて納得するだけなのは、良くない、かも」
    矢賀シオリ:「皆さんと一緒にいると、不思議とそう思えてきます」
    矢賀シオリ:遠く離れた元の世界を見るように、視線を彷徨わせている。
    黒瀬直:「実行に勝る善はなし、とは言うが」
    黒瀬直:「思い描くのも悪いことではない」
    黒瀬直:「より重要なのは、一緒にという辺りだな」
    黒瀬直:「実際に話してみなければ分からないものだ」
    矢賀シオリ:「!」
    矢賀シオリ:驚いたように立ち止まり、何かに納得したように、すぐに歩き始める。
    和泉 翼:「そーいえば、割と不思議だったのよね」
    和泉 翼:「ノイマン能力者ってさ、滅茶苦茶頭良くって、色んなことを見通したりできるじゃん」
    和泉 翼:「でも、会話の先読みとか、そういうのを出来る奴ってほとんど見ないのよね」
    和泉 翼:「……やっぱりそれも、〝実際に話してみなければ〟ってことなのかしら」
    御門優一:「頭がいいつっても、記憶力がいいとか、発想が飛躍してるとか、色々方向性もあるでしょうしねぇ」
    矢賀シオリ:「他の人は知らないけど、私は出来ますよ。先読み」
    矢賀シオリ:「ただ、皆さん相手には通じないんです。不思議です!」
    黒瀬直:「………純粋な難易度の問題もあるだろうな」
    黒瀬直:「例えば泊くんはノイマンではないが、それでも戦いの駆け引きという場でならどうだ」
    :「まあ、そういうのもシミュレートみたいなもんだろ」
    和泉 翼:「実績で上回ってたわね、ハクさんは」思い出したような対抗心の目
    矢賀シオリ:「あれはびっくりしました……」
    矢賀シオリ:気づいたら手元に置かれていた棍に思いを馳せているようだ。
    黒瀬直:「動きを読む、誘導させる、限定的な状況であるほど選択肢は狭められ、確度と速度が向上する」
    黒瀬直:「じゃんけんにせよ、戦闘にせよな」
    :「ああ、あれも最初にシオリの手の出し方とか速さを見てたからだ」
    :「動きでも、思考でも、癖ってのはそう簡単に抜けない」
    :「先読みってのは、そういうのを正確に見抜いて反映させる技術だとアタシは思う」
    和泉 翼:「……でも。私ならあの技、破る方法は思いついちゃったし。今なら勝てちゃうわね、ふふん」小学生にマウントを取って胸を張る
    矢賀シオリ:「確かに、私はお父さんやお母さんの事は良く知ってるし、先生やお店の人は決まった事をしなきゃいけないし」
    矢賀シオリ:「私を出し抜こうとする大人の人に、ちゃんと相対したことが無かっただけなのかも」
    矢賀シオリ:「人、難しいですね!」
    矢賀シオリ:言葉とは裏腹に嬉しそう。
    御門優一:「難しいよなー、人なー」
    矢賀シオリ:「御門さんもそうなんですか?」
    :「…はは、そうか。成程な」
    :「シオリ、お前あんま楽しくなかったんだろ。普段生きててさ」
    矢賀シオリ:「うーん……そうかもしれません。もしかしたら、今日が人生で一番楽しいかも」
    矢賀シオリ:「あっ、お父さんとかお母さんのことは大好きですよ! でも」
    矢賀シオリ:「皆さんとここにいると、楽しい事ばっかりです」
    矢賀シオリ:そう言って、ころころと笑う。
    :「負けず嫌いなのに、張り合う奴が居ねぇってのはつまんねぇよな」
    :「普段どういう事してんだ?オマエ」
    矢賀シオリ:「むぅ……」
    御門優一:「そっか、楽しくてよかった。ちなみにもちろん、俺は難しいことばっかだよ」
    御門優一:「同級生とかだいたい厄介だし、たまに年下と絡むんだけど……シオリちゃんぐらいだと、クラスの男子とかバカばっかだと思ってるフシない?」
    御門優一:「実はバカなんだぜ年下の男子って。全然こっちに忖度しねぇし。その点天才少女シオリちゃんは普段、どんな会話してる?参考にしてぇ」
    矢賀シオリ:「……そうですね。御門さんと違って、単純な子ばっかりです」
    矢賀シオリ:「なんだか、油断してると『男子』っていうひとつの群体に見えてくるんですよね。女子もそうですけど……」
    矢賀シオリ:「嫌な言い方だけど、距離感を調整するゲームみたいに捉えてる感じで、だから全然参考にならないと思います!」
    御門優一:「あらまぁ。じゃあそんなキミに年上ぶらせてもらうけど」
    御門優一:「結構、そう思ってた相手も『距離感を測るゲーム』をしてて、ある日急に『個体』として間合いに入られるから、楽しみにしてると良い」
    御門優一:「趣味の分野とか要注意な。一気にウマがあったりするぞ」
    矢賀シオリ:「……うーん。そうなのかな……そうなのかも」
    和泉 翼:「……で。そういう子供たらしは、どんな趣味で踏み込むつもりなの?」
    御門優一:「そ、その言われ方凄い不服…!」
    御門優一:「えーっと……ポケモンとか将棋は強そうだしなー。読書とかはする方?」
    矢賀シオリ:「お、来ましたね…実は私、結構乱読派なんです」
    黒瀬直:「生物にも詳しいようだしな」
    黒瀬直:「演算能力が高いだけでなく、見識も深いということだ」
    :「”辞書とか読んでます”ってのはやめてくれよ」
    矢賀シオリ:「でへへ……いや、辞書とか時刻表みたいな変な読み物を触ることもありますけど……」
    :「何が楽しいんだそれ…」
    和泉 翼:「同じく理解できない側……」軽い挙手
    御門優一:「なんつーか、文字を読んでないと落ち着かない…みたいなレベルまであるらしいですよ。広告とかでもなんでも」小声
    :「その情報だけで頭痛くなりそうだ」辟易した顔
    和泉 翼:「……活字〝中毒〟とは良く言ったわよねぇ」
    黒瀬直:「………そういえばシオリくんは"栞"くんだったか」
    矢賀シオリ:「あ、そのシオリです」
    御門優一:「上手いこと言いますねぇ。で、漫画とか小説も読むわけだ。どんなのが好き?」
    黒瀬直:「そうだな、最近のものだとどんな本を読んだかね」
    矢賀シオリ:「最近は、そうですね……」
    矢賀シオリ:色々なジャンルの小説、図鑑、漫画、新書などの話題が上がりますが
    矢賀シオリ:そのラインナップが妙に古いものであることに君たちは気づくかもしれない。
    矢賀シオリ:具体的には、聞いたことのないものか、12年以上前に出版されたものに限られている。
    黒瀬直:「………ふむ」
    矢賀シオリ:「日曜日は、お父さんがうぐいす百貨店に連れて行ってくれるんです。そこの本屋さんで」
    矢賀シオリ:N市に隣接する自治体の百貨店の名だ。今はもう、企業合併により名前が変わっている。
    御門優一:「…………うぐいす百貨店?」ピンときていない
    :「ふーん、そんな店もあんのか」知らない
    黒瀬直:「シオリくん」
    矢賀シオリ:「……はい?」
    黒瀬直:「きみはこれを見て、機能を類推していたな」スマートフォンを取り出す。
    矢賀シオリ:「あ、すごい機械ですよね! 私も触って良いですか?」
    和泉 翼:「……あー、気になってたのよね。子供なんだしキッズケータイの一つも持たせればいいのにって」
    御門優一:「最近はタブレットとか子供のほうが使いこなしたりする印象あるな…」
    黒瀬直:「構わないよ」手渡す。
    矢賀シオリ:「やっぱり秘密結社? に所属してると、そういう」
    黒瀬直:「まあ、ロックがかかっていて使えないのだが」
    矢賀シオリ:「黒瀬さんはいじわるです……」
    黒瀬直:「………これは、まあ確かに組織から持たされたのがきっかけだが」
    矢賀シオリ:拗ねていたが、少しずつ黒瀬さんの表情に違和感を覚え始める
    黒瀬直:「別に最新のものではない。というか市販品だ」
    矢賀シオリ:「…………えっ?」
    矢賀シオリ:そこから、察するものがあったのか。
    黒瀬直:「今の日本なら、ほとんど誰でも持っているものなんだ」
    黒瀬直:「まあ泊くんは持っていないが」
    御門優一:「(えっ)」そんな人類居るの?という顔
    :「アタシはパカパカで十分なんだよ!…って、あれ」
    矢賀シオリ:「もしかして私達、バラバラの時代からきていたりします? いや……」
    矢賀シオリ:「私だけが………………?」
    和泉 翼:「…………えっ?」
    黒瀬直:「うぐいす百貨店は、私も行った憶えがある」
    黒瀬直:「少し、懐かしく思った」
    黒瀬直:「今はもうない」
    和泉 翼:「……えーと、シオリ。今、西暦何年?」
    矢賀シオリ:「…………」
    矢賀シオリ:「2007年、じゃあ」
    矢賀シオリ:「ないんですよね、多分」
    和泉 翼:「……私も羽菜も七歳だわ……」ようやっと理解して
    御門優一:「………………俺は2歳か」
    御門優一:3歳だった(照れ)
    :「アタシはまだ中国に居た頃だな」
    和泉 翼:「中国……ハクさん、向こうの人だったの?」
    :「生まれは日本だよ。…まあ、色々あったんだ」
    和泉 翼:「色々ねぇ。……詮索しない方が良い系の?」
    :「しても構わねぇけど、面白くはないかもよ」
    和泉 翼:「話して楽しくないなら聞かないでおくわ、ごめんなさい……珍しいなって思っただけよ」
    黒瀬直:「うむ。合っている………私たち4人は2019年の人間だ」
    御門優一:「はー………そういうこともあるのか」
    矢賀シオリ:君たちの顔を順繰りに見ている。これまでで一番不安そうに。
    黒瀬直:その表情を見て、しゃがみ込む。
    GM:思えば、君たちが就寝の記憶を最後にここで目を覚ましたのに対し。
    GM:彼女だけは、夕方に記憶が途切れているのではなかったか。
    GM:少女は、怖れている。君たちと共に帰れないことを、そして、自分が君たちとは来歴を異にする存在かもしれないことを。
    黒瀬直:「シオリくん」目線を合わせて小さな手を取る。
    矢賀シオリ:「黒瀬さん」
    黒瀬直:「時間を超えた経験………は私もまだ、たぶん無いが」
    黒瀬直:「私はそれなりに経験豊富だ、20年間色々やってきた」
    矢賀シオリ:「……はい」
    黒瀬直:「泊くんは見ての通り強くて面倒見がいいし、和泉くんも忍者だ」
    黒瀬直:「御門くんは最近、次元の歪みとかそういう変な事件と関わったと聞く……そして」
    矢賀シオリ:「ええ、皆さんがすごいのは、でも私……」
    黒瀬直:「なるほどズレてはいるのだろう。だが」
    黒瀬直:「今、私たちは共に居る」
    黒瀬直:しっかりと、改めて手を握る。包み込むように。
    矢賀シオリ:「…………う」
    矢賀シオリ:少し、不安に潤んでいた目許で、君たちを見る。
    御門優一:「そうそう。まぁ、アレだよシオリちゃん」努めて明るく
    御門優一:「考えようによっちゃ12年で良かったぐらいだぜ?」
    御門優一:「まさか年上だとは思ってなかったけど、元の世界に戻ってもほら、7歳年上になったシオリちゃんに会えるかもしれないしさ」
    :「ああ、いいね。それ」
    :「覚えてたら一緒に酒でも飲もうか」
    矢賀シオリ:「っ……そうですね! 大人になったら、なんでもできます……」
    :「…」黒瀬さんの方に歩み寄る
    黒瀬直:ぽんぽんと軽く背中を叩いて立ち上がり、泊さんへ向き直る。
    :「…さっき、シオリが何か言い淀んでた事が気にかかってる。聞くかどうかはナオに任せるぞ」そう耳打ちする
    黒瀬直:「任された」短く応じて、角灯を持ち上げる。
    GM:では全員知覚で判定!
    和泉 翼:4dx 知覚
    DoubleCross : (4R10[10]) → 8[3,7,8,8] → 8

    :3dx
    DoubleCross : (3R10[10]) → 9[1,8,9] → 9

    御門優一:1dx+1 知覚
    DoubleCross : (1R10+1[10]) → 4[4]+1 → 5

    黒瀬直:5dx
    DoubleCross : (5R10[10]) → 10[2,3,6,9,10]+9[9] → 19

    GM:すご
    :知覚過敏
    黒瀬直:感度3000倍
    GM:黒瀬さんが真っ先に気付きます、泊さんと和泉さんが遅れて
    GM:やめなさい
    GM:音もなく高速で君たちの居る場所へ、何かが近づいてくる。
    GM:初めに見えたのは、腕だ。4本の長い前腕。蜘蛛のほうな胴を鋭角に立てて、さらに4本の後肢。
    黒瀬直:「任されたところで、丁度いい」
    黒瀬直:「迎撃を頼む。シオリくんに近づかせぬよう」その手には黄金の輝き。
    :黒瀬直より少し遅れて、その気配を悟る
    黒瀬直:「撃ち漏らしてくれても構わんがね」
    和泉 翼:「あら、まぁ」
    和泉 翼:武器を構える事もなく、列の前方へ進み出る。
    和泉 翼:「まさか。あんまり仕事をさぼりっぱなしじゃ和泉流の名が泣くわ」
    和泉 翼:「こちとらいつも二人がかりなんだから、他人の倍は働かなきゃね」
    GM:異形はするすると鋸のような溝のついた嘴を広げ、8本の肢を器用に使って半円状の通路を疾駆。そのまま君たちに襲い掛かってきた。
    黒瀬直:「御門くんも頼むぞ」
    御門優一:「ははは、俺居るのかなコレ……って思うけど、まぁ。やる気ぐらいしか取り得ないしな!」
    御門優一:「了解ですよ!年下にはいいところ見せないとね!」
    :「シオリ、下がってな」ジャージの内側から、首に下げられた玉の腕輪を手繰り寄せる
    矢賀シオリ:「っ……はい!」
    矢賀シオリ:「守って、ください! それで」
    矢賀シオリ:「帰りましょう、私達の日常に」

    GM:ミドル戦闘を開始します
    GM:戦闘配置 PC - 10m - ピィアンヴィ*3
    GM:セットアップ!
    黒瀬直:なし
    :無し!
    御門優一:なし!今後もなし!
    和泉 翼:無し!
    GM:イニシアチブ 泊さん!
    :はーい
    :まずマイナーで『インフィニティウェポン』『ジャイアントウェポン』
    :攻撃力12の武器を作成
    :泊の侵蝕率を+5(侵蝕率:56->61)した
    :メジャーでコンボ『翠虎・畋』《C:ハヌマーン》《一閃》《居合い》
    :対象はピィアンヴィ1
    ピィアンヴィ_1:判定どうぞ!
    :何もなければ判定行きます!
    :6dx8+14
    DoubleCross : (6R10+14[8]) → 7[1,2,2,4,6,7]+14 → 21

    ピィアンヴィ_1:10dx ドッジ!
    DoubleCross : (10R10[10]) → 10[1,2,3,3,3,4,6,7,9,10]+1[1] → 11

    ピィアンヴィ_1:命中! ダメージを!
    :3d10+17
    DoubleCross : (3D10+17) → 6[2,1,3]+17 → 23

    :ひっく!!
    ピィアンヴィ_1:生きてる!
    :泊の侵蝕率を+7(侵蝕率:61->68)した
    :では演出!
    矢賀シオリ:「あれは……さっき見た資料に載ってました、シルエットは蜘蛛みたいですけど、私達の知る生物に当てはめると蛸だと思います!」
    :「蛸、蛸ねぇ…了解。ありがとよシオリ」
    :ゆっくりと前に出ながら、手に中国剣を生成する
    :《軽功》を使い、半円状の通路に螺旋を描くように、一気に間合いを詰める
    :肢を掻い潜りつつ、左側面に陣取ると
    :その位置関係を保ったまま、片側の四本のみに攻撃を加える
    ピィアンヴィ_1:しなやかな筋肉で形成された4本の肢が、切り裂かれてはじけ飛ぶ。
    :「正面ならまだしも」
    :「横に居りゃあ、もう片面の肢は届かねぇだろ」
    ピィアンヴィ_1:トンネルに響き渡る耳障りな絶叫。横転した怪生物は、それでも這いずって進もうとする!
    ピィアンヴィ_1:イニシアチブ。和泉さんの手番!
    和泉 翼:いえっさ
    和泉 翼:ではマイナー、戦闘移動で怪生物たちと同じエンゲージへ
    和泉 翼:メジャー、《ブレインハック》。ナイフ相当品を用いた素の射撃攻撃で怪生物2を狙います
    和泉 翼:ジェネシフトの代わりじゃあ
    ピィアンヴィ_2:こい!
    和泉 翼:4dx-1
    DoubleCross : (4R10-1[10]) → 8[2,6,7,8]-1 → 7

    和泉 翼:まぁね、うん
    ピィアンヴィ_2:10dx ドッジ!
    DoubleCross : (10R10[10]) → 10[1,2,2,3,3,6,7,9,9,10]+7[7] → 17

    ピィアンヴィ_2:避け! 演出はしますか?
    和泉 翼:では外れ! 侵蝕45+10=55
    和泉 翼:じゃあちょっとだけ
    和泉 翼:──すっ、と前へ進んでいた。
    和泉 翼:音も無く踏み出し、音も無く跳躍。二つの色を持つ身体が、左半身のみを敵に向けて飛ぶ。
    和泉 翼:手から放たれる苦無──もっともそれは牽制の意図しか無く、怪物の一歩手前、地面に突き刺さるのみだが。
    和泉 翼:「私の能力はめんどくさくってね」
    和泉 翼:苦無を追うように着地。敵の目の前で、なんとも無防備にしゃがみ込んで武器を拾う。
    和泉 翼:「さ、じゃんけんしましょ」
    ピィアンヴィ_2:「クェォオオオオオオオオ……ン」
    GM:威嚇するように怪物たちが吠えるそして。
    ピィアンヴィ_1:マイナーなし。素殴り
    ピィアンヴィ_1:1d2
    DoubleCross : (1D2) → 1

    ピィアンヴィ_1:10dx+5 泊さんに
    DoubleCross : (10R10+5[10]) → 10[3,4,5,6,7,7,8,9,10,10]+2[1,2]+5 → 17

    :ドッジ!
    :4dx+1
    DoubleCross : (4R10+1[10]) → 8[4,5,8,8]+1 → 9

    和泉 翼:《崩れずの群れ》!
    ピィアンヴィ_1:何ィ!
    和泉 翼:ただのカバーリングだがなぁ!
    和泉 翼:ガードを宣言できないから自動触手が発動しないのである
    ピィアンヴィ_1:あ、そうなんだ。ダメージ出します
    ピィアンヴィ_1:2d10+15
    DoubleCross : (2D10+15) → 16[10,6]+15 → 31

    和泉 翼:防具無し! 死ぬ&リザレクト!
    和泉 翼:55+2+1d10 侵蝕
    DoubleCross : (55+2+1D10) → 55+2+10[10] → 67

    和泉 翼:HP10!
    ピィアンヴィ_1:のたうつ触腕が爆発的に隆起し、弾かれるように鋭い嘴が泊さんを襲うが──
    :「…!」
    和泉 翼:「ちょーっと待ったぁ!」超反応。からの、サイドステップによる高速割り込み!
    和泉 翼:振り下ろされる嘴に右半身を晒し、その攻撃を受け止める!
    :「うおっ!イズミ!?」
    和泉 翼:肉体は破損するが、〝左側〟のエグザイル因子が即座に傷の修復を始め、
    和泉 翼:「私、まだ本調子じゃなくて殴れないから!」
    和泉 翼:「代わりにあの蜘蛛だか蛸だか殴るのは任せたわ!」
    :「そうかよ、難儀な戦い方してんなオマエ」
    和泉 翼:「何言ってんの。二人がかりの最強の戦い方よ」
    和泉 翼:「いや。今は五人がかりかしら。数じゃこっちのが上ね!」
    和泉 翼:「……つまらないこと聞いた詫びの分よ」
    :「…いいよ。謝らなくて」
    :「アタシが話したくなったら聞いてくれりゃいい」
    和泉 翼:「話半分に待ってるわ……という訳で。おらー! まだまだ来いやぁ!」蜘蛛っぽい何かに両手の中指を立てる!
    ピィアンヴィ_2:いくぜー! 怪生物2の手番!
    ピィアンヴィ_2:10dx+5 素殴り。挑発してきた和泉さんに。
    DoubleCross : (10R10+5[10]) → 9[1,2,2,3,3,4,5,8,8,9]+5 → 14

    和泉 翼:ガード宣言&《自動触手》5
    ピィアンヴィ_2:15点受けます、が生きてる。ダメージ!
    ピィアンヴィ_2:2dx+15
    DoubleCross : (2R10+15[10]) → 9[3,9]+15 → 24

    和泉 翼:67+2+1d10 もう一回死亡でリザレクト&自動触手
    DoubleCross : (67+2+1D10) → 67+2+2[2] → 71

    和泉 翼:HPは2
    ピィアンヴィ_2:即座に2体目の4本の触腕が和泉さんへ。先端は錐状に窄まっており、さながら獲物を縫い留める刺突攻撃の様相を呈する。
    和泉 翼:右半身を晒して待つ。着弾の瞬間──和泉の目は、世界をあまりにも、遅すぎる程に捉える。
    和泉 翼:(あー、はいはい。そういう軌道で、そういう装甲と爪と。こりゃ一撃で仕留めるのは無理そうね)
    和泉 翼:(〝喰らいながら〟なら、装甲の一枚や二枚はぶち抜けるか──で。爪の形状はこんな感じと)
    和泉 翼:刺突の着弾の寸感。和泉の左手は、蜘蛛の嘴と〝同じもの〟になり
    和泉 翼:「でいりゃああぁっ!」相打ち。……〝後出し〟で動き始め、同時に当てた。
    和泉 翼:破損。再生。身体の再構築と同時に吐き出した言葉は、
    和泉 翼:「あいこでしょ……なんちゃって」
    ピィアンヴィ_2:「ゥケッ…………」
    ピィアンヴィ_2:食らうまで気づかない、自らが攻撃を受けていることに。それほどまでに。
    ピィアンヴィ_2:恐るべき反射神経と、究まった肉体操作によるクロスカウンターが、怪物の胴を抉っている!
    ピィアンヴィ_3:1d2
    DoubleCross : (1D2) → 1

    ピィアンヴィ_3:10dx+5 泊さんを素殴り
    DoubleCross : (10R10+5[10]) → 9[1,2,3,5,5,5,5,7,8,9]+5 → 14

    :ドッジ!
    :4dx+1
    DoubleCross : (4R10+1[10]) → 8[2,5,8,8]+1 → 9

    :ダメ!
    ピィアンヴィ_3:2体目が貫かれた時、目下の脅威を泊と定めた3体目も動き出している。
    ピィアンヴィ_3:壁を走りながら4本の後肢によって、重心を操作し、同様に突き出された4本の腕。
    :「…チッ」咄嗟に躱そうとするが、間に合わない
    ピィアンヴィ_3:風を切るが如き速度で、君を早贄にしようと迫る!
    ピィアンヴィ_3:2dx+15 ダメージ出してなかった
    DoubleCross : (2R10+15[10]) → 8[1,8]+15 → 23

    :辛うじて生きてる!
    :同時に突き出された内の一本が、まるで弩のように肩口を抉る
    :「いっ…クソ!流石に数が」
    :「居るとめんどくせぇ!」
    GM:イニシアチブ。黒瀬さんの手番!
    黒瀬直:メジャーでコンボ【金光一閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の加護》《砂塵霊》侵食値+11して71。対象はピィアンヴィ_3
    黒瀬直:11dx7+10
    DoubleCross : (11R10+10[7]) → 10[1,1,2,2,5,6,7,7,8,9,10]+10[2,3,3,7,10]+6[4,6]+10 → 36

    GM:10dx ドッジ!
    DoubleCross : (10R10[10]) → 10[1,1,1,1,3,8,10,10,10,10]+10[3,5,7,10]+5[5] → 25

    GM:がんばったが……食らう!
    黒瀬直:31+4d10 装甲無視
    DoubleCross : (31+4D10) → 31+23[2,9,6,6] → 54

    ピィアンヴィ_3:オーバーキル……死ぬ……!
    黒瀬直:「猛獣狩りは慣れているが、構造が分からねば殺しづらいよなあ」
    黒瀬直:戦況を観察しながら、淡々と矢を形成する。
    黒瀬直:鏃の形は柳葉。外皮が分厚かろうと射通す為の形状。
    矢賀シオリ:「心臓は……胴のように見える部分の」
    矢賀シオリ:「末尾、でも、分厚い脂肪が……」
    黒瀬直:ぶうん。鳴弦と同時に金矢が奔り、泊くんと交戦中の怪生物に突き刺さり
    黒瀬直:「風通しを良くしてやった」
    黒瀬直:「そして、もう一段階」
    黒瀬直:心臓に突き刺さった矢が、そこから変形を始める。
    黒瀬直:抑え込まれたばね仕掛けのような勢いで無数の刃が展開、全身をバラバラに引き裂く。
    黒瀬直:「そら、構造が分かりやすくなったろう」
    黒瀬直:「次は仕留めろよ、泊」
    GM:次、御門君!
    御門優一:マイナーはなし!なぜなら届かないからだ!
    御門優一:メインでコンボ【凍帝《クリスタル・カイザー》】:C:サラ + フレイムタン + 結合粉砕
    御門優一:ダイス8個、C値8、攻撃力7、装甲無視でダメージ受けてる方の1さんを攻撃
    御門優一:8dx8
    DoubleCross : (8R10[8]) → 10[1,1,2,3,5,6,8,10]+6[3,6] → 16

    御門優一:回んね!
    GM:10dx ドッジ!
    DoubleCross : (10R10[10]) → 9[1,1,3,4,4,5,6,7,9,9] → 9

    御門優一:ダメージ!
    GM:ダメージを!
    御門優一:2d10+7
    DoubleCross : (2D10+7) → 6[2,4]+7 → 13

    御門優一:しょっぱいね
    御門優一:装甲無視です
    ピィアンヴィ_1:しょっぱい……が、装甲無視
    ピィアンヴィ_1:死にます
    御門優一:御門優一の侵蝕率を+8した(侵蝕率:45->53)
    御門優一:よし、演出
    御門優一:「ええと……直線的だと巻き込むから……こう、だな!」
    御門優一:ダン、と震脚を打つ
    御門優一:バキ、バキバキバキ その足元から薄い薄氷がその目標へと向かう
    御門優一:「ーーーーー穿け!」
    御門優一:その氷の道が、這いずる怪物に届いた瞬間!
    御門優一:キィン!
    御門優一:その巨体を貫くに足る円錐の氷が、体を串刺しにする!
    ピィアンヴィ_1:見慣れぬ攻撃である。本能が回避を試みるより、死が迫るのが早い。
    御門優一:「(……まだ!)」
    御門優一:そして、その死を自覚するより先に
    御門優一:傷口から、その体が凍り、浸食され
    御門優一:パキィ ン
    御門優一:砕けて割れた
    GM:クリンナップ省略。第2ラウンド。
    和泉 翼:セット無し!
    GM:セットアップもみんな無いね!泊さんから!
    :はーい
    :メジャーでコンボ『翠虎』《C:ハヌマーン》《居合い》対象はピィアンヴィ2!
    :判定いきます!
    :6dx8+14
    DoubleCross : (6R10+14[8]) → 10[4,5,6,7,9,9]+10[6,10]+1[1]+14 → 35

    GM:10dx うおー素ドッジ!
    DoubleCross : (10R10[10]) → 7[1,1,1,1,1,1,4,4,7,7] → 7

    GM:こいつらはエフェクトを持たない……来るがよい!
    GM:ダメージどうぞ
    :4d10+18
    DoubleCross : (4D10+18) → 23[8,2,3,10]+18 → 41

    :諸々有効
    ピィアンヴィ_2:死ぬよ!!!
    :泊の侵蝕率を+5(侵蝕率:68->73)した
    ピィアンヴィ_2:演出どうぞ!
    :「胴体みたいな所の端、だったか」じりじりと、間合いを図りながら観察する
    :一瞬の踏み込み、僅か一歩で嘴へと接近し
    :移動速度を保ったまま、腹を捌くように胴体に刃を埋める
    ピィアンヴィ_2:「ゲェッ……グッ」
    :そのまま駆け抜けるように、切開すると
    :その手には剣ではなく狼牙棒
    :勢い殺さぬ回転運動で、曝け出された心臓にあたる部位に向けて力任せに振りぬく
    ピィアンヴィ_2:斬痕から緑黄色の体液が噴き出し、狼牙棒による追撃が
    ピィアンヴィ_2:その器官を完全に粉砕した。断末魔を上げる間もなく絶命する。
    GM:戦闘終了です。

    GM:その時だ。異形たちに対処しきった君たちの前で、奇妙な現象が起きる。
    GM:空間にノイズが走ったかのように、損壊された生体部品のシルエットが急激にぶれ
    GM:そして、生成された氷やトンネルへの破壊の痕を残して怪生物たちの遺体が消滅したのだ。
    矢賀シオリ:「だ、大丈夫ですか泊さん、和泉さん! ──あれ」
    :「…どうなってんだ?こりゃ」
    御門優一:「な、なんだぁ!?」
    和泉 翼:「……あぁ?」
    和泉 翼:「今、消えた……わよ、ね?」
    黒瀬直:「消えた、な」
    御門優一:「ま、幻だったとか、そういうわけじゃねーよな…!?」
    黒瀬直:「………和泉くんはシミュレータがあれば、などと言っていたか」
    和泉 翼:「そうよね、消えたわよね……ええ」
    黒瀬直:「UGNにはちょうど戦闘シミュレータというものがあってな」
    GM:そして、それを皮切りにするように。周囲に濁った擦過音のようなノイズが響き始める。
    和泉 翼:「……知ってるわ。厄介な親戚の縁で、何回かテストさせられたもの」
    GM:初めはぽつぽつと、やがてはひっきりなしに。
    黒瀬直:「仮想空間での訓練を可能とする」
    :「ああ、あれいまいち好きになれないんだよなー」
    黒瀬直:「あとはそうか、それこそSFだな」
    黒瀬直:「御門くんも映画とかで見覚えあるだろ」
    矢賀シオリ:「……戦闘シミュレータ」
    御門優一:「か、仮想って……じゃあここ、ゲームとかVRとか、そういうのの中ってわけですか…!?」
    矢賀シオリ:「そういう、技術が……2019年の未来には────」
    和泉 翼:「いや、でも、ちょっと待ってよ。UGNのシミュレータには、参加者の記憶を弄る機能なんか無いわ」
    和泉 翼:「それに、12年も前の誰かを引っ張ってくるような力だって無い筈よ……?」
    :「じゃあ、UGNじゃねぇんだろ」
    黒瀬直:「………"アカーシャ"」
    :「お、心当たりか?ナオ」
    黒瀬直:「原義は人類意識全ての出来事と反応の記録庫、阿頼耶識……アカシックレコードという奴だが」
    黒瀬直:「その名を冠したFHセルが、存在すると聞く」
    黒瀬直:「FH内では異端というべきか、変わったアプローチをしている連中のようでな」
    御門優一:「………なんか、聞くだにスケールのでかい話ですけども」
    御門優一:「その、異端っていうのは…?」
    黒瀬直:「FHはレネゲイドの存在を世界に知ろ示し、塗り替えるというのが主な姿勢だが」
    黒瀬直:「曰く、『レネゲイドの存在しない歴史をシミュレートしている』と聞く」
    御門優一:「レネゲイドの存在しない歴史……?」
    黒瀬直:「どこから分岐したものやら、まるで想像もつかないが」
    黒瀬直:「例えば一つはこういうものなのだろうよ」
    和泉 翼:「まさか──って、ことは、此処が」
    :「何になるのかねぇ、そんな事して」
    黒瀬直:「それは当事者に聞くほかあるまいよ」
    黒瀬直:「話さねば、分からん」
    御門優一:「いや、当事者と言っても……」
    御門優一:「俺らしかいませんけど……」
    矢賀シオリ:「当事者……?」
    和泉 翼:「黒瀬さん」
    黒瀬直:「うむ」
    和泉 翼:「……すっごく嫌な予感がするんだけど、その」
    和泉 翼:「〝アカーシャ〟の、その、主要なメンバーとかの情報って……知ってる……?」
    黒瀬直:「………………」
    黒瀬直:「どこに居るのかは、知らん」
    :「…」
    黒瀬直:「私に分かるのはそう………そうだな。名前ぐらいだ」
    矢賀シオリ:恐ろしい想像が鎌首をもたげているかのように、震えている。
    御門優一:「あー、じゃあ次はこの世界のその人を探す、みたいな………」次にどんな言葉が来るのか、察していない
    :「そういえば」
    :「シオリの名前が”栞”だって、何で分かったんだ」
    :「ナオ」
    御門優一:「いや、そりゃシオリって名前なら漢字は……」詩織、紫織、少し捻れば志桜里など「………あれ?」
    和泉 翼:「何パターンも有るわね。私は最初、言偏の"詩"のやつだと思った」
    御門優一:そう、何パターンも。むしろ、人名に栞をそのまま使うことのほうが珍しく。
    黒瀬直:「私は、覚えている」
    黒瀬直:「いつ何時出会っても良いように、多くのオーヴァードについて調べ、学び、記憶している」
    黒瀬直:「役立つことも、あるからな」
    和泉 翼:「……それでも、直ぐには思い出せなかった。私やミカドの事は、ほとんど見て直ぐ思い出せたのに」
    矢賀シオリ:「……その、名前は」
    矢賀シオリ:乾いた喉で、問う。自分は、12年前からここへやってきた矢賀シオリなのだろうか。
    黒瀬直:「どうやら、直観的に結び付けたらしい」
    御門優一:「あー………と、つまり、黒瀬さん。そのアカーシャのメンバーってのが…?」
    黒瀬直:「"アカーシャ"セル、セルリーダー。"マスターアカーシャ"」
    黒瀬直:「その名を、塵埃 栞と言う」
    矢賀シオリ:塵埃栞。
    御門優一:無意識に、追う。ランドセルを背負うその少女の反応を。
    :「……そうか」
    黒瀬直:「………私は、いつでも準備できている」
    黒瀬直:0も、100も。
    矢賀シオリ:塵埃──それは、『世界』を表す言葉だ。
    矢賀シオリ:そのなかでも、知る限りもっとも卑近な語彙。
    和泉 翼:「……!」咄嗟に走っていた。
    和泉 翼:皆と、シオリと、その間に割り込むように。
    :「つまり、アタシ達がここから出るには」
    黒瀬直:「分からんさ、何もな」
    矢賀シオリ:「っ……違う! 私は……」
    矢賀シオリ:言葉が尻すぼみになっていく。その先を続けられる気がしない。
    :「…他に居るなら、アタシだってその方がいいさ」
    和泉 翼:「待った、待って、待って、待って」
    和泉 翼:両手を掲げながら、慌てて上手く言葉を探せていないような様子で、
    和泉 翼:「〝準備できてる〟ってどういう意味!?」
    和泉 翼:「直ぐに撃つとかそういう意味じゃないわよね!?」
    黒瀬直:「対話と戦闘、その両方だ」
    黒瀬直:「このように相互理解には言葉が必要なわけだな」
    御門優一:「!」その言葉でようやく我に返り
    御門優一:「そ、そうですよね!別に、対話で済むなら戦闘とかする必要も…!」
    矢賀シオリ:「……和泉、さん」俯いていた、顔を上げる。
    矢賀シオリ:「ありがとうございます。庇って、くれて」
    和泉 翼:「……シオリ、違うわ。庇ってない、止めただけ」
    矢賀シオリ:そう言って、少し近付こうとするそぶりを見せ、やめる。
    和泉 翼:「私は先に、全員分の答えを聞いときたいだけよ」
    和泉 翼:「……って言うか! その〝対話〟ってやつ!」
    和泉 翼:「私達の間でさえ足りてなくない!?」
    :「……」
    矢賀シオリ:「……でも、私を倒さないと、皆さんは帰れないかもしれないんですよね」
    御門優一:「お前も!そう、賢しらぶったことを言うな!」
    和泉 翼:「そーいう現実的な問題は後! 感情論の話!」と、首を半分だけ後ろに──右側の顔で振り向いて
    和泉 翼:「だいたいそっちの年長者二人、内緒話とか、こう……ずるいじゃないの!」
    和泉 翼:右手で黒瀬・泊の両名を交互に指差してから
    黒瀬直:「むむ」
    和泉 翼:「ついでにミカド、あんたも今の状態でいいの!?」
    矢賀シオリ:「……私がどう思っていても、状況は変わらないと思う」
    矢賀シオリ:「でも、それでは不足だって、言うんですね」
    御門優一:「俺はもちろん良くない!」
    御門優一:「その年で自己犠牲とか反応に困るわ!シオリちゃんも頭いいならこう、いい感じにインチキできないかね!」
    和泉 翼:「ぶっちゃけ私、シオリがどう思ってるとか、割とどうでもいいわ。だけど」
    和泉 翼:「なんか私とミカドだけ子供扱いされてるのは納得いかないってーの!」
    黒瀬直:「………ふむ」
    :「イズミ」
    和泉 翼:「……何よ」ややふんぞり返り気味に応じる
    :「アタシがオマエ達二人に内緒でナオと話してたのは、早い内からこうなるのが嫌だったからだ」
    :「最初にシオリを注視するって言ったのはナオだが」
    :「オマエ達二人がそれを知ったら、絶対に分裂してただろ?」
    :「脱出の手立ても無い内から、そうなるのは避けたかった」
    和泉 翼:「……つまり。こうなったら立て直せないと思ってたわけね」
    和泉 翼:《擬態の仮面》姿が変わる。右半身の肌の色が全て身体を埋めて、
    :「…だが、今まさにその状況になってる。これはアタシ達の責任だ」
    :「その点は謝るよ」
    御門優一:「……………まぁ、その通りの状況で返す言葉もないですが!」
    和泉 翼:「……バカにしないでよ、もう」
    和泉 翼:「いや、まぁ。私は割とバカな自覚あるけどさ……ミカドの方は、案外まともだったじゃない」
    和泉 翼:「シオリの面倒、一番見てたのもミカドだし……ああ、それに何より!」
    和泉 翼:「言って聞かせても無駄な子供だって思われてたのが一番腹立つー!」
    和泉 翼:と、ひとしきり叫んでから
    黒瀬直:(直情的な反応……)
    和泉 翼:「はぁ……まぁ、あれよ。あんまり私ら仲間はずれにすると、しまいにゃもっと拗ねるわよ」
    黒瀬直:「それは困るな」
    和泉 翼:「困らせるわよー。覚悟なさい、本気になった私の面倒くささは常人二人分じゃないわ。忍者二人分よ」
    和泉 翼:「で、その上で。全員分、シオリをどうするとか、どう思ってるとか、意見突き合わせておきたいの」
    矢賀シオリ:「……」
    :「…まとも過ぎるんだよ。イズミもユーイチも」
    和泉 翼:「……まともって言うか、感情的なのは認めるわ。でも、納得しないで進んでったら、死ぬ時に悔いが残るもの」
    御門優一:「俺は……死ぬ時の悔いとか、そこまで考えてるわけじゃないけど!」
    御門優一:「お出しされたものをそのまま飲み込んで流されるのは嫌です!せめて、精一杯悩みたい!」
    和泉 翼:「以上、未成年の主張! 反論とかは全部カウンターするわ、何かある!?」
    :「……納得なんか、出来ない時の方が多いんだ」誰にも聞こえないような声で
    黒瀬直:「………………」
    黒瀬直:「私が内緒話した理由、か」
    黒瀬直:話さねば分からないことがあると同時に
    黒瀬直:聞こえずとも分かる想いはあって
    黒瀬直:「………何しろ私は泊くんが言うように、まともではないらしいからなあ」
    黒瀬直:がっしと泊と肩を組む。
    :「いい歳して何やってんの」
    和泉 翼:「あー、ほら。またそっちでタッグ組み始めるー」ふてくされたような物言い。が、声はもう激していない。
    黒瀬直:「まあ仲間外れにしてるみたいだったのは謝るが」
    黒瀬直:「話せ話せとは言いつつも、私の言葉は足らんのでな」
    黒瀬直:「通じやすい相手にだけ話を通した方が負担が少ないと思ってのことだ………」
    黒瀬直:「ほら、今も私がアカーシャだのどうのこうの言い始めた途端、空気最悪になっただろ」
    黒瀬直:「あれだ」
    和泉 翼:「あぁ……」何かを察したように頷く
    御門優一:「あー………いやまぁ、なりましたけど……話題のせいな気も……」
    :「悪い。もう分かってるとは思うけど大天然なんだこの姉ちゃん」
    和泉 翼:「そうなんでしょうね……」重ねてもう一度頷く
    御門優一:「年上女性の天然、対処に困るなぁ……!」冷や汗
    和泉 翼:「……まぁ、こっちもいきなり騒ぎ出して悪かったわ。ごめんなさい、それで、ええと……」
    和泉 翼:「黒瀬さん、泊さん。あなた達二人は、シオリをどうしたらいいと思う……?」
    御門優一:「あー。と、そうだ。別に敵対したいわけじゃないんだよな。そこだよ問題は」
    和泉 翼:「一応、言っておくわ。私だって和泉流の忍だしUGNのエージェント。必要な事ならば〝できる〟つもりよ」
    黒瀬直:「私の姿勢は言った。だが言い直す。ついでに言い加えよう」
    黒瀬直:「私には、対話の準備がある」
    黒瀬直:「話すべきだとも言った」
    黒瀬直:「それと、だ」
    黒瀬直:再びしゃがみ込む。視線を合わせる。和泉くんでも御門くんでもなく。
    黒瀬直:「私はまだ宇宙でどんなことがあったかを話していない」
    矢賀シオリ:「────え」
    黒瀬直:「なにしろ秘密の話だからな。滅多にする機会もない」
    矢賀シオリ:「そ、そうでしたけど…………」
    黒瀬直:「………だから私は話したい」
    黒瀬直:「シオリくんはどうだ。聞きたいか?」
    矢賀シオリ:「……答えが、分かってても」
    矢賀シオリ:「聞くんですね。それが、必要だと思っているから」
    黒瀬直:「分からないし、楽しみに待たれてる自信もそんなにないぞ」
    黒瀬直:「だが必要なことだとは思っている」
    矢賀シオリ:「っ……」
    矢賀シオリ:「聞きたいです……聞きたいに決まってます!」
    矢賀シオリ:「でも……」
    矢賀シオリ:「……私の考えを、聞いてくれますか」
    黒瀬直:「私は聞きたい」
    GM:周囲の断続的なノイズ音は収まる様子がない。少しずつ、頻度が増えている。
    御門優一:「おう、言ってみ」
    黒瀬直:それがどういう結果を残そうとも、私は聞く。
    黒瀬直:「泊くんも、良いか」
    :「…シロなら一緒に帰る。クロなら倒す。アタシの立場はこんなところだ」
    黒瀬直:「……いつも世話をかけてすまんな」
    矢賀シオリ:和泉さんを見て。それから、話し出す。
    矢賀シオリ:「塵埃栞という人は……多分私と同一人物です。私の力──総体の把握、を拡張していけば」
    矢賀シオリ:「多分『こう』なるんです。でも、レネゲイドの連続使用によって、情報過多が起きている」
    矢賀シオリ:「だから世界が崩れ始めている。これは、私がオーヴァードの思考や能力を先読みできない事にもつながっている」
    GM:必要十分条件ではない。だが辻褄は合う。不気味なほどに。
    矢賀シオリ:「この世界に『ない』法則が、この世界を壊しているんだと思う」
    矢賀シオリ:「そして、皆さんが12年後の未来から来たわけではないのなら、きっと私が12年の過去を遡って現れたわけでもない」
    矢賀シオリ:「私は、多分データです。バックアップみたいな」
    御門優一:「…………データ、って」
    矢賀シオリ:「だから、この滅亡した遠未来がなくなって……みなさんは……現実にっ……グスン」
    矢賀シオリ:「帰って…………私は、いなくなる、なんて」
    矢賀シオリ:「そんな風に平和に終わることも、多分、ありませんよね」
    黒瀬直:「多分、な」
    矢賀シオリ:「この高負荷を、『本来の私』が観測しています。そしてきっともうすぐ、私は紛れ込んだ異分子を倒すための媒体として、私を使う」
    矢賀シオリ:「私が『塵埃栞』だったら……そうするから」
    :「…つまり、オマエの考えってのは」
    矢賀シオリ:「泊さん」
    :「おう」
    矢賀シオリ:「じゃんけん。本当はズルなんて思ってません。やられた! って思いました」
    :「…ああ。分かってる」
    矢賀シオリ:「黒瀬さんも、優しくしてくださってありがとうございました。すごく、嬉しかったです」
    黒瀬直:「うむ。どういたしまして」
    矢賀シオリ:「御門さんも、皆さんに教わる事、新鮮な事ばかりで」
    御門優一:「…………………」
    矢賀シオリ:「──和泉さん」
    和泉 翼:「…………」擬態、解除。本来の姿に戻る。
    矢賀シオリ:「この世界に私がいたら、って言ってくれましたね。こんな風にならなかったかもって」
    矢賀シオリ:「でも私は、皆さんと出会ってなければ、きっと」
    矢賀シオリ:「本当は、世界のがどこまで加速するのかを見てみたいっていう、それだけで同じことをしてしまうだろうって、思った」
    矢賀シオリ:「同じだから、分かるんです。早く私を──」
    矢賀シオリ:「倒して」
    和泉 翼:「そ。頭ばっかり良くなると、頭でっかちになるのね」
    和泉 翼:「けどね」
    和泉 翼:に、と。左右不均等の笑み。右側は快活な子供のように。左側は少々、皮肉屋の色。
    和泉 翼:「本っ当に正直に言うと──この世界の仕組みなんて分からないから。分かってることだけ言うわ」
    和泉 翼:「とりあえず、私達を此処へ閉じ込めたやつ。六人がかりでぶっ倒して、それから細かい事を考えるって!」
    矢賀シオリ:「6人……」その数字が示すことに、気づかない筈がない。
    和泉 翼:「その時になって、こんなお別れの言葉じみた事言ったのが恥ずかしくならないように覚悟してなさい」
    和泉 翼:「かっこつけた台詞が空ぶった時ほど恥ずかしいものはないんだから!」
    矢賀シオリ:くすっと、笑う。
    矢賀シオリ:「聞いたら、悪いかなって思ってたんですけど」
    和泉 翼:「……ん?」
    矢賀シオリ:「ずっと、身体がどうなってるのか気になってたんです。後で教えてください、和泉さんのこと。いっぱい!」
    和泉 翼:「……………………」
    和泉 翼:「……教育に良くない範囲は抜くからね!」
    矢賀シオリ:空元気を振り回すように、伸びをする。
    御門優一:「じゃ、俺もついでに言っとこうか。せっかくだし」
    矢賀シオリ:「? なんですか?」
    御門優一:「シオリちゃん、君はさっき、俺らがこの世界に『ない』ものを持ち込んだから負荷がかかるって言ってたけどね」
    御門優一:「俺らが持ち込んだウィルスはレネゲイドどころじゃあない」
    御門優一:「『絶対に自分の意見を通す』っつう、更にどうしようもない意思だ」
    御門優一:「さっきのみたろ?なんで俺ら敵対しそうになってんだって話だよな」ちょっと笑って
    御門優一:「……君は賢い子だけど、周りを観察して、周りに気を使いすぎる所があるからさ」
    御門優一:「『絶対生き残ってやる!』ぐらいの我儘、持っていこう」
    矢賀シオリ:「そんな……こと。御門さんこそ」
    矢賀シオリ:「ずっと、私に気を回してくれてます」
    御門優一:「俺は良いんだよ。俺の名前、「帝」って読めるだろ?つまり、上に立つ器だからさ」
    御門優一:「臣下に気を使うのは当たり前だ」
    矢賀シオリ:「…………本当に」
    矢賀シオリ:「不思議です。皆さんと一緒にいると、何でもできるような気がしてくる」
    御門優一:「そう、その意気だ」
    御門優一:「君が、バックアップだけのデータとかだとしても」
    御門優一:「絶対に生き残って、スマートフォンのAIでもなんでもやればいいんだよ」
    御門優一:「……そういう足掻きをするなら、俺は手伝うからさ」
    矢賀シオリ:「……っはい!」
    御門優一:ニカっと片目を瞑るように笑って、その頭を優しく撫でる
    ???:「──それは、困るかな」
    GM:本当に、何の兆候も気配もなかった。
    GM:気づいた時には、既にそれはそこに居た。あるいはその事実が、彼女がこの空間の支配者だという裏付けでもあった。
    黒瀬直:「……"マスターアカーシャ"か」
    御門優一:「……………おっと。お出ましでしたか」
    :「何だ、手間が省けたな」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「そうとも。塵埃栞という」

    塵埃栞"


    "マスターアカーシャ"塵埃栞:ウェーブがかった長い黒髪の女だ。目は殆ど前髪に覆いつくされており、僅かに口元に浮かぶ笑みの真意は読み取れない。
    妙にボタンの多いノースリーブのトップスとチャップスを吊ったズボン。羽織った白衣が不思議と馴染んでいる。

    "マスターアカーシャ"塵埃栞:矢賀シオリの成長した姿であると言えば、そう見えるだろう。
    和泉 翼:「……見るからに陰気な面構えしてるわね、ゲーム脳女」
    黒瀬直:「邪魔しているぞ」
    黒瀬直:「なぜ邪魔してるかは私たちもよくわからんが」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「矢賀、シオリ。そいつの推測は大きく間違っているのさ。この空間最大の敵性異分子は、君たちではなくそいつだ」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「UGNと事を構える気はない。彼女を渡して貰えれば、全員無事にN市へと返すと約束しよう」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「……ここに君たちを引きずり込んだのは、そいつさ」
    御門優一:「…………はぁ?」
    :「……」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「私が"アカーシャ"の適合手術を受ける直前に、危機を前にした矢賀シオリの残したコンピューターウィルス」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「この世界の敵。それに、迷惑だっただろ? 君たちも」
    和泉 翼:「何言ってんだかよくわかんないわよ、理科室から生えてきたみたいな格好の前髪女!」
    御門優一:「迷惑、とは」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「そいつ一人の意識が助かるために、無辜のオーヴァードを4人も拉致したんだ」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「返してくれれば、今度は念入りに洗って、溶け込ませるから、さ」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「──本当に。申し訳ないと思ってるんだ」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「私は、世界を変えようなんて思っちゃあいないし」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「テロルを企てたり利権の為に抗争したり、そういうのもうちのセルの仕事じゃない──なんて」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「"デモン・ストレイト"黒瀬直に……"梁山泊"。君たちがいる限りこんな詭弁は、お呼びじゃないかな」
    GM:レネゲイド汚染によって、空間の軋みが大きくなっている。
    GM:目の前の女がジャームであることが、君たちには分かってもいい。
    和泉 翼:「……マスターエージェントって、基本的に討伐対象よね」
    和泉 翼:「うだうだぐだぐだ、何言ってんだかさっぱりわかんないけど……とにかく!」
    和泉 翼:「まずあいつとっ捕まえてから細かい事考えた方が楽そうだわ!」
    :「…オマエに私情があるように、アタシにも譲れないものがある」
    GM:それを知った上で、矢賀シオリを引き渡し、N市に帰還することも──おっと。
    黒瀬直:「残念ながら交渉の余地は無い」
    黒瀬直:「そうだな」
    黒瀬直:「我らはシオリくんの味方であり────つまりは」
    黒瀬直:「彼女の世界の敵だからな」
    GM:そうだ。この場の誰もが知っている、さっきまでは離別の未来にうち震えていた、幼い矢賀シオリでさえも。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「──そうか。知ってたよ」
    御門優一:「あー……つまり、ここに呼んだのは、シオリさん……って呼びゃいいのかマスターアカーシャだかのキミではなく、こっちのシオリちゃんだと」
    御門優一:「………………ック。なーんだそりゃ」片手で髪をかき回して。こらえきれない笑いを漏らしながら
    御門優一:「なんだよ、元からでっかい我儘言ってたんじゃねぇか。「助かりたい」って。カッコつけて損したな」
    御門優一:「でもーーーそういう我儘、すげぇ俺好みだぜ!」
    :「悪いが、こればっかりは0か100しかない」
    :「オマエが勝つか、アタシ達が勝つか」
    和泉 翼:「100の一択よ」
    和泉 翼:「私達が勝つ!」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「ハハ、ああ──本当に」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「残念だ」

    GM:シーン終了。ロイス・購入・ジェネシフト可能。
    GM:DPは全員5あります
    和泉 翼:ふむ
    和泉 翼:ダイス二つでジェネシフト
    和泉 翼:71+2d10
    DoubleCross : (71+2D10) → 71+4[1,3] → 75

    和泉 翼:大差ねえ!
    :どうしようかな…
    御門優一:どうすっかな…衝動とリザレクトチャンスあるだろうし…
    :カバー役居るから増やしても問題無いか
    :ダイス3つでジェネシフト!
    :73+3d10
    DoubleCross : (73+3D10) → 73+24[7,10,7] → 97

    :うおっ
    黒瀬直:71+2d10 ジェネシフト
    DoubleCross : (71+2D10) → 71+9[6,3] → 80

    御門優一:4個ジェネシフトで。
    御門優一:4d10+53
    DoubleCross : (4D10+53) → 10[1,1,3,5]+53 → 63

    御門優一:どうして
    和泉 翼:ロイス、黒瀬直 ○誠意/劣等感 と 御門優一 ○親近感/不安で取得
    和泉 翼:購入はしつこくブルーゲイル
    和泉 翼:2dx+4>=20
    DoubleCross : (2R10+4[10]>=20) → 10[9,10]+5[5]+4 → 19 → 失敗

    和泉 翼:財産1点使ってブルーゲイルゲットだぜ
    GM:おっ 回ってる
    GM:あとまあ応急とか会ったら使っとくのも
    御門優一:ロイス 二面性 和泉 翼○Pいい人/N見た目、触れていいのかな… で取得
    御門優一:ブルーゲイル、有ったところでなので強化素材でも狙う
    御門優一:3dx+2>=15
    DoubleCross : (3R10+2[10]>=15) → 10[1,5,10]+10[10]+5[5]+2 → 27 → 成功

    御門優一:嘘だろ。
    御門優一:攻撃力+1です
    DoubleCross : (10R10+1[10]>=15) → 10[2,3,3,4,5,7,7,9,10,10]+9[9,9]+1 → 20 → 成功

    :同行者 御門優一:〇誠意/優しすぎる で取得!
    :まず自前の応急使います
    :泊のHPを+8(2d10->4,4)(HP:4->12)した
    :購入はアームドスーツで
    :4dx+2
    DoubleCross : (4R10+2[10]) → 9[1,7,8,9]+2 → 11

    :財産点使って購入!装備!
    :以上で!
    黒瀬直:同行者:和泉翼/P懐旧〇:N不安 同行者:御門優一/P良い子〇:N不安 で取得
    黒瀬直:購入はアームドスーツ、《砂の加護》使って侵蝕率83
    黒瀬直:10dx+1>=15
    黒瀬直:アームドスーツを御門くんにあげよう
    黒瀬直:以上
    御門優一:私既にきぐるみ装備中ですけど、アームドスーツって何処でしたっけ
    御門優一:あ、きぐるみの下にいた。
    黒瀬直:あっそうだった
    御門優一:白兵攻撃力上がるのか。どうしよ。どうせならこっち着替えとこうかな
    御門優一:装甲10あるし他に必要な人いないなら貰って火力上げておこうかな。装甲2ならこう、変わらないだろうし!
    御門優一:「戦闘用きぐるみ ドッジ-1、行動-1、装甲12」 余るけど黒瀬さんか和泉さんにパスしたほうがいいかな。
    和泉 翼:装甲が増えると……火力が落ちる……!
    GM:草
    和泉 翼:NINJAは裸の方が強いのです
    御門優一:ウケますね。
    御門優一:じゃあ黒瀬さんのアームドスーツと交換します。きぐるみをどうぞ
    黒瀬直:着るぜ
    黒瀬直:改めて以上
    御門優一:宣言してなかった。以上。
    和泉 翼:以上!


    【“Arch Enemy VS.”】

    GM:クライマックスです。全員登場。
    黒瀬直:83+1d10
    DoubleCross : (83+1D10) → 83+2[2] → 85

    御門優一:御門優一の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:63->65)
    :泊の侵蝕率を+8(1D10->8)(侵蝕率:97->105)した
    和泉 翼:1d10+75
    DoubleCross : (1D10+75) → 2[2]+75 → 77

    GM: 
    GM:──轟音とともに、地が揺れる。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:《キングダム》
    GM:天井がガラガラと崩れると共に、君たちの立つ床がせり上がっていく。
    GM:気付けば冷たい風が肌を撫でる。──外だ。
    GM:渦巻く霧の中から、爛々と光る無数の視線を感じる事だろう。
    GM:それら全てが微塵ともレネゲイドの気配を纏わぬ、純粋暴威の体現者。
    GM:廃都の遺伝子改造技術より生じ、人の手を離れてなお進化を重ね続けた遺伝的技術特異点。
    GM

    それは世界の終わりをシミュレートするセル、"アカーシャ"。
    隔絶された電算空間。自我の喪失を前に足掻いた少女の、12年越しのSOSが君たちをIFの地球へと誘う。
    人の気配は絶えて久しく、年月を経て雨風に削られたであろう遺跡の外には、立ち込める濃霧、闊歩する異形たちの影。

    崩れ行く砂上の楼閣で、それは笑う。

    Double Cross The 3rd Edition
    『世界の敵』

    ArchEnemyVS."


    GM:【ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。】
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「ノイマンシンドロームの"回路"は──量子のゆらぎ程度ならねじ伏せてしまう。掌握できないのは、実の所レネゲイドそのものだ。逆に言えば」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「レネゲイドの介在しない世界を始まりから滅亡までシミュレーションすることは、難しくはあれ不可能ではないんだ。我々(オーヴァード)にはね」
    GM:見えている肉体は窓口に過ぎない。
    GM:この空間そのものが"マスターアカーシャ"。能力は、世界そのものを包括する埒外の総体演算。
    GM:強烈な《ワーディング》が放たれた。塵埃の果てに届かんとする妄想衝動、崩れゆく世界そのものが君たちへと牙を剥く。
    GM:衝動判定。難易度は9!
    黒瀬直:砂の加護居るひと~
    和泉 翼:黒瀬さんが侵蝕的に大丈夫なら欲しいやも
    御門優一:マイナー開いてるのとリアクション負荷でもカバーは出来るので…大丈夫かなっ
    黒瀬直:いや
    黒瀬直:暴走状態だとカバーも不可です
    黒瀬直:和泉さんに送ろう
    和泉 翼:ですです
    御門優一:あら、そうだっけ。
    :そうなのだ…
    黒瀬直:《砂の加護》を使用。侵食+3して88。和泉さんのダイス+6。
    御門優一:じゃあ反撃できる和泉さんにお願いしよう。
    和泉 翼:いえーい
    和泉 翼:9dx+4>=9
    DoubleCross : (9R10+4[10]>=9) → 10[3,4,5,7,7,9,9,10,10]+4[2,4]+4 → 18 → 成功

    和泉 翼:2d10+77
    DoubleCross : (2D10+77) → 9[1,8]+77 → 86

    黒瀬直:3dx+1>=9
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 9[2,6,9]+1 → 10 → 成功

    黒瀬直:88+2d10
    DoubleCross : (88+2D10) → 88+10[9,1] → 98

    御門優一:3dx>=9
    DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 10[2,8,10]+3[3] → 13 → 成功

    御門優一:問題なかった
    御門優一:御門優一の侵蝕率を+4(2d10->3,1)した(侵蝕率:65->69)
    御門優一:どこまでも低燃費
    :3dx
    DoubleCross : (3R10[10]) → 9[3,4,9] → 9

    :泊の侵蝕率を+6(2D10->4,2)(侵蝕率:105->111)した
    GM:DP使用可能!
    黒瀬直:使いません!
    和泉 翼:オールイン! 5点使って侵蝕96!
    :使いませぬ
    御門優一:オールイン!69→79!
    GM:クライマックス戦闘を開始します。
    GM:セットアップ
    御門優一:なし。
    黒瀬直:なし
    :なし!
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:Eロイス:さらなる絶望×2
    和泉 翼:ブルーゲイル 行動値+5 侵蝕96+5=101
    エルエグム:地を踏み砕くが如き衝撃。硬質な鱗に覆われた胴体を持つ、小山の如き威容。
    "マスターアカーシャ"の背後より霧を裂いて現れた赤褐色の体躯は、君たちの世界に語られるところの竜を思わせる。

    ロウクラズマ:開けた視界、いくつもの異形を飲み込みながら迫りくる原形質の海が見える。分厚い透明な細胞壁の内側に、細胞核と思しき無数の球体が浮いている。
    GM:イニシアチブ。和泉さんの手番
    和泉 翼:ほう
    和泉 翼:ではここは……待機!
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:メインプロセス、マイナー放棄。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:メジャーでコンボ▼世界の玉璽 《要の陣形》《天使の階梯》《アドヴァイス》
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:自信を含む味方全員を対象に次のメジャーアクションのC値-2/達成値+8/ダイス+6
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:ぱちりと指を打ち鳴らすのに合わせ、獣たちの殺気が収束してゆく。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「さて……君たちを相手に、ひとつ『この文明』の産物の強度実験としゃれこむのも悪くない」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「踊ろうか、UGN」
    GM:イニシアチブ
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:《分割思考》行動値5で再行動
    和泉 翼:なんと
    御門優一:働きよる
    :ひぃぃ
    GM:そしてドラゴンみたいなやつの手番!
    エルエグム:マイナー使用、焼夷嚢(グレネードランチャー相当)
    エルエグム:12dx8+8 メジャー素殴り範囲射撃でPCのエンゲージを攻撃。
    DoubleCross : (12R10+8[8]) → 10[2,5,7,7,7,7,7,9,9,10,10,10]+10[3,3,8,9,9]+10[4,7,10]+2[2]+8 → 40

    GM:リアクションするがよい!
    :ドッジ!
    :6dx+1
    DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[1,3,3,4,7,10]+3[3]+1 → 14

    :無理!
    御門優一:回避ー!
    御門優一:6dx+1>=40
    DoubleCross : (6R10+1[10]>=40) → 10[1,2,4,7,8,10]+5[5]+1 → 16 → 失敗

    御門優一:無理。
    黒瀬直:4dx-1
    DoubleCross : (4R10[10]) → 8[1,2,4,8]-1 → 7

    黒瀬直:命中
    和泉 翼:回避
    和泉 翼:5dx>=40
    DoubleCross : (5R10[10]>=40) → 7[3,5,6,6,7] → 7 → 失敗

    GM:カバーリングは!
    黒瀬直:こっちは大丈夫!
    :くれると嬉しい!
    御門優一:炎陣でカバー!泊さんに!
    御門優一:御門優一の侵蝕率を+2した(侵蝕率:79->81)
    :あざす!
    GM:和泉さんはいいかな?
    和泉 翼:無し
    GM:5d10+9 ではダメージだ!
    DoubleCross : (5D10+9) → 38[9,10,10,5,4]+9 → 47

    GM:殺意
    :怖い
    黒瀬直:98+1d10 耐えきれないのでリザレクト!
    DoubleCross : (98+1D10) → 98+9[9] → 107

    御門優一:装甲10点引いて37*2。まぁ計算しなくても死!リザレクト!
    御門優一:御門優一の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:81->86)
    御門優一:御門優一に-27のダメージ!(HP:32->5)
    和泉 翼:謎存在の師匠ロイスをタイタス昇華で復活。HP12
    GM:師、師匠ーっ!
    エルエグム:巨獣が動いた。大気から肺一杯に酸素を取り込み、地を揺らす咆哮。舌先から散布される化学物質が爆発燃焼する。
    エルエグム:劫火のブレスが、辺り一面を焼き払うだろう。
    黒瀬直:瞬時に形成した大楯に身を隠す。貫通する熱気だけでも焼けつくような痛みが走るが、銃眼から敵を観察する余裕を捻出する。
    御門優一:指向を持って襲いかかる爆発に対抗するのは、氷
    御門優一:白い霞が発生するほどに低下した温度がバキバキと物理的な壁を発生させ、一歩前に出た御門の背後に壁を築き上げる。
    御門優一:「ーーーーーーーあっつい!!!」
    :「(…息か!マズい!)」咄嗟に身を庇おうとするが
    御門優一:咄嗟の判断でかばえるのは1人。消耗しているであろう泊さんを守るように重点的に、透き通る盾を形成し
    御門優一:燃焼のブレスに拮抗した
    :「ユーイチ!」
    御門優一:「大……丈夫!」
    御門優一:内心の悲鳴を押し殺し、踏ん張る足を氷で支え、声を絞り出した。
    御門優一:「反撃は頼みます!」
    :「…!任せろ!」
    和泉 翼:「……そーしたいんだけど。まだ〝その時〟じゃないのよね」
    和泉 翼:目を見開く。今はまだ、世界は通常の速度で流れている。
    GM:では次、泊さんの手番!
    :あ、アームドスーツで和泉さんと並んでるんですけど
    :和泉さん先動いて大丈夫です?
    GM:和泉さんはブルゲで15になって待機宣言してます
    :あ、そっか
    :ではマイナーで《インフィニティウェポン》《ジャイアントウェポン》
    :攻撃力14の武器を作成
    :泊の侵蝕率を+5(侵蝕率:111->116)した
    :メジャーでコンボ『翠虎・畋』《C:ハヌマーン》《居合い》《一閃》
    :対象はロウクラズマ!
    GM:OK!
    :8dx7+16
    DoubleCross : (8R10+16[7]) → 10[1,4,5,6,7,8,8,10]+10[1,4,7,8]+5[2,5]+16 → 41

    ロウクラズマ:ドッジ
    ロウクラズマ:20dx
    DoubleCross : (20R10[10]) → 9[1,2,2,2,3,3,3,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,9,9,9] → 9

    ロウクラズマ:ダメージをどうぞ
    :5d10+24
    DoubleCross : (5D10+24) → 36[8,5,10,5,8]+24 → 60

    :おお
    御門優一:殺意殺意
    :諸々有効!
    和泉 翼:沈め沈め……
    ロウクラズマ:ごっそり削れるけど何とか生きてる
    黒瀬直:しぶとい奴め
    和泉 翼:おのれい
    ロウクラズマ:演出どうぞ!
    :泊の侵蝕率を+7(侵蝕率:116->123)した
    :では演出!
    :自身を庇った御門優一よりも更に一歩、前に出る
    :「(あの龍は、私じゃ流石に分が悪い)」
    :「(陰険女はそう簡単に叩かせてくれないだろう)」
    :目線を、残った一体に向ける
    :砂塵が舞い、その手に握られたのは短槍
    :ドン ッッ!!
    :震脚一つ、地面を踏み割り
    :巨大な軟体生物に向け、最速で接近。様子見と言わんばかりに槍を突き出す
    ロウクラズマ:近付いても、危機感も知能も感じられない。その槍は当然のごとく突き刺さり──
    ロウクラズマ:触覚に反応するように、高速で原形質の手が伸びる!
    :「なるほど!そういう性質ってか!」
    :槍を引き戻し、手の内で回転、再び構えたその手に握られていたのは中国剣
    :伸びてきた手を、残さず斬って落とす
    ロウクラズマ:切断された触手は、ぐずぐずに崩れて地に落ち
    :中国剣から、今度は錘へ
    :巨大な鉄塊で、がら空きになった身を叩く
    ロウクラズマ:俄かに無防備になった核を強かに打ち砕かれ、みるみる体積を減じていく。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「いい技だ。レネゲイドの使用を前提として鍛えこまれている」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「私は──随分と手垢のついた言い分だが、レネゲイドの進化に興味があってね」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:薄笑いを浮かべ、上から目線の批評。
    :「…んなもん前提になんかしてねぇよ」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「──ほう? そうかな?」
    :「アタシが振るうのは、誰かが見つけ、研鑽され、受け継がれてきた、人の技だ」
    :「オマエの趣味の悪い実験に付き合う気なんかねぇんだよ。陰険女」
    GM:スライムみたいなやつの手番!
    ロウクラズマ:エフェクトがないからエンゲージを切れない。泊さんに素殴り!
    ロウクラズマ:26dx8+28
    DoubleCross : (26R10+28[8]) → 10[1,1,1,1,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7,7,7,8,8,9,9,9,9,9,10]+10[2,4,5,7,8,9,10,10]+7[3,3,5,7]+28 → 55

    :ど、ドッジ
    :6dx-2
    DoubleCross : (6R10-2[10]) → 8[1,1,3,4,6,8]-2 → 6

    ロウクラズマ:6d10+15
    DoubleCross : (6D10+15) → 45[8,4,8,7,9,9]+15 → 60

    御門優一:やり返してきた
    和泉 翼:《崩れずの群れ》+《命のカーテン》
    和泉 翼:10mまでならカバー範囲だ
    和泉 翼:侵蝕101+6=107
    GM:何ッ……
    御門優一:和泉女史ー!!
    :やったー!!
    和泉 翼:そして復活はこのタイミングしかあるまい泊さんのロイスでタイタス昇華
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「成程……技が先、エフェクトは複数のそれを繋げるハブ……か。なら」
    ロウクラズマ:体組織の死滅に伴い、狂乱したように四方八方にあるものを取り込み消化していた粘体の動きが、変わる。
    ロウクラズマ:君を取り囲むように展開し、面制圧の大質量を以て殺到する!
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「どうだ……こういうのは? 技とやらがどれほど通じる」
    :「…ッ!」
    和泉 翼:──ならば、その突撃の最中。ロウクラズマが持つ〝敵対者を認識する為のシステム〟は、
    和泉 翼:それが視覚であるか、聴覚か。嗅覚か、振動かは知らぬ。
    和泉 翼:《梁山泊》への認識を一瞬、完全に失う事になろう。
    和泉 翼:何処だ?
    和泉 翼:探ろうとすれば、直ぐにも分かる。
    ロウクラズマ:「──」
    和泉 翼:10m程後方に、追っていた筈の反応がある。
    和泉 翼:「……さぁ、こっちよゼリー怪獣!」
    ロウクラズマ:ずるずると、誘われるように包囲がほどけ、触腕が伸びる。先程までの統率だった動きはすでに失われている。
    :円形に薙ぎ払おうとする体勢のまま、その動きを追う。視線の先には…一人の忍の姿
    ロウクラズマ:幻惑を受けたそれは泊のすぐ横を、まるで認識していないように通り過ぎた。
    ロウクラズマ:そのまま和泉翼の肉体を掴み、破壊しようとする。
    和泉 翼:軟体の腕に絡め取られながら、少女は二つの顔で笑う。力が込められ肉体が軋み、一度、生存可能のラインを超える瞬間──
    和泉 翼:「これこそ和泉流秘伝の一、変わり身の術──」
    和泉 翼:ばぎっ
    和泉 翼:破砕音。糸が切れたように倒れ伏す。……そして直ぐ、砕けた身体が再生を始める。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「君の肉体は──非常に興味深いね」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「リザレクトの参照先と参照元がどのように決定されているかというのは永遠のテーマだ。いかにその半身同士が結合を果たしたのか──」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:ぶつぶつと呟きながら、愉しげにそれを見ている。
    和泉 翼:「知るか!!!」
    和泉 翼:「むしろ私が聞きたいわよそんなもん!!!!!」
    和泉 翼:「……いいわ。余裕かまして賢ぶってなさい! あんたの上等な脳みそでも分からないもの、たんまり喰らわせてやるから!」
    GM:黒瀬さんの手番だ!
    黒瀬直:マイナーでホローポイント弾を使用。攻撃力+3.
    黒瀬直:メジャーでコンボ【金光曲閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《スプリットアタック》《砂の加護》《砂塵霊》
    黒瀬直:対象は敵全員!
    GM:こいや!
    黒瀬直:和泉さんと御門くんとのロイスをタイタス昇華してC値ー2。
    GM:本気すぎる
    御門優一:殺る気マンマン
    黒瀬直:11dx5+10
    DoubleCross : (11R10+10[5]) → 10[1,1,1,2,2,4,5,8,8,9,10]+10[4,5,6,7,8]+10[2,3,4,5]+10[10]+10[6]+3[3]+10 → 63

    和泉 翼:完全に消し飛ばす気だ
    :殺せーー!!
    御門優一:やれーー!!
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:うおお~!
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:HP20を消費して黒瀬さんに《現実改変》達成値を-20
    御門優一:ひどいことをする
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:リアクション前に演出が発生します。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:喧しい羽音が響く。彼女の前に錆の浮いた外骨格を持つ大量の大蝗が飛来し、その姿を覆い隠そうとする。
    矢賀シオリ:「……その虫は」
    矢賀シオリ:《ドクタードリトル》《完全演技》
    矢賀シオリ:小さな体をいかに使っているのか、シオリの喉からも耳障りな叫声が響き渡った。
    矢賀シオリ:音を聞いた虫たちが混乱したようにホバリングした。そして、僅かな射線さえ通るのならば、きっと──
    黒瀬直:「どうだ、シオリ」
    矢賀シオリ:「……けほっ、羽音でコミュニケーションを行う。既に『覚え』ました」
    矢賀シオリ:そう、君の方を見て。
    矢賀シオリ:《勝利の女神》黒瀬さんの命中達成値+18
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「勝てると思うのかい?」それは、抗う少女へ。
    矢賀シオリ:「そうじゃない、でも!」
    黒瀬直:「勝つさ」
    矢賀シオリ:「……はい」
    GM:次ラウンドからNPCカードが使用可能になります
    [矢賀シオリ/《勝利の女神》達成値+18 ラウンド1回]

    御門優一:つよいぞー
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:ドッジ!
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:5dx
    DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,2,3,6,10]+9[9] → 19

    エルエグム:25dx ドッジ!
    DoubleCross : (25R10[10]) → 10[1,1,2,2,2,2,2,3,3,3,3,4,4,6,6,6,7,7,8,8,9,9,9,10,10]+2[2,2] → 12

    ロウクラズマ:20dx ドッジ
    DoubleCross : (20R10[10]) → 10[1,1,1,1,2,2,3,5,5,6,6,6,8,8,8,9,9,9,9,10]+6[6] → 16

    GM:ダメージをどうぞ!
    黒瀬直:38+7d10
    DoubleCross : (38+7D10) → 38+19[4,1,6,1,3,1,3] → 57

    GM:おっとぉ~?
    GM:でも強い! スライムは死。ドラゴンは頻死
    GM:いや、死にます。ドラゴンも
    黒瀬直:よし!
    :おお
    :流石だぜ
    GM:陰険女はピンピンしています
    GM:演出を!
    黒瀬直:「……既に数手、観察させてもらった」その手に光。"輝ける"華金弓。
    黒瀬直:「なるほどあれらは確かにしぶといのだろう、貴方は神の如き権能を持つのだろう」
    黒瀬直:「だが、変わらん」
    黒瀬直:まずは一手。淡々と語る言葉と同じく、何の気負いもなく放たれる一矢。
    黒瀬直:空いた防備をすり抜けるように、"マスターアカーシャ"へと金箭が迫る。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:大地から蚯蚓の如き異形が飛び出し。攻撃を遮ろうとするが──
    黒瀬直:大蝗の群れを潜り抜けた瞬間、激しい発光と共に矢が爆散する。
    黒瀬直:この一手は、単なる牽制に他ならない。
    黒瀬直:真に狙い定めるは遥か高き。放つ先は果てなき空。
    黒瀬直:観ずる。この願いのままに現出せしめる無量の光明を。
    黒瀬直:観ずる。遍く世界を照らし、一切の災厄を終息させる無数の一撃を。
    黒瀬直:「怪物殺しは慣れている。何も変わらん」
    エルエグム:目を灼かれた状態にあって、危機感に身をよじる。そんな事は意味を成さない。”貫く邪眼”がそこにいる。
    黒瀬直:霧に包まれた天が裂け、無数の光条が敵目掛け雨り注ぐ。
    黒瀬直:その全てが金箭、遺産の力で増幅され、長年の鍛錬で研ぎ澄まされた戦技の結集が。
    黒瀬直:豪雨と変わらぬ数量を伴った、莫大な情報量を伴った、一切撃ち貫く必殺の質量凶器が。
    黒瀬直:この世界の巨獣たちを圧殺する。これまで屠ってきた数多の超常と同じように。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「……ハハッ」
    ロウクラズマ:分裂し、体組織を修復しつつあった全ての核を撃ち抜かれ、瞬く間に蒸発する。
    エルエグム:塵埃栞が何事かを呟くと同時、翼を広げて眼下の獣たちを庇おうとする。それすらも貫いて、無数のクレーターが穿たれる。
    黒瀬直:「ふむ、過負荷による処理落ちを狙ったが」
    黒瀬直:「この程度では足りぬか」ただ淡々と、冷徹に観測する。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「……そんな事は起きないさ。私がいる」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「だが、ああ……これは、噂以上だな…………」
    黒瀬直:「そうか。よく言われる」
    黒瀬直:侵食値+15して122。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:行動値5。メインプロセス
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:マイナーなし。メジャーでコンボ
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:▼氾濫:遺伝文明 《砂の加護》《要の陣形》(《未知なる陣形》)《アニマルアタック》《砂塵霊》対象PC全員!
    和泉 翼:よし
    御門優一:こい!
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:やめろー!
    黒瀬直:やれやれー!
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:22dx8+18
    DoubleCross : (22R10+18[8]) → 10[1,1,1,1,1,1,2,2,3,4,5,5,6,6,6,7,8,8,9,9,9,9]+10[4,4,6,6,8,10]+4[3,4]+18 → 42

    和泉 翼:《崩れずの群れ》+《命のカーテン》で泊さんをカバー。自分はガードを宣言し《自動触手》。更にダメージダイスの直前にD《先行種》。
    和泉 翼:黒瀬さんは優一くんに任せる
    黒瀬直:御門くんお願い!
    御門優一:黒瀬さんが回避できなかったらカバー!
    御門優一:自分は回避!
    御門優一:7dx+1>=42
    DoubleCross : (7R10+1[10]>=42) → 10[1,4,5,7,7,9,10]+10[10]+10[10]+2[2]+1 → 33 → 失敗

    御門優一:!?
    和泉 翼:回避しそうだったよこの子
    御門優一:まぁ無理ですね
    黒瀬直:すげえ
    :何?
    御門優一:固定値さえなければ
    黒瀬直:4dx ドッジ
    DoubleCross : (4R10[10]) → 9[2,7,7,9] → 9

    黒瀬直:ヘルプ!
    御門優一:《炎陣》で黒瀬さんカバー。
    御門優一:御門優一の侵蝕率を+2した(侵蝕率:86->88)
    :6dx-2 一応振る
    DoubleCross : (6R10-2[10]) → 10[6,6,6,8,9,10]+8[8]-2 → 16

    "マスターアカーシャ"塵埃栞:先行種でダメージ+5Dだ! 死ね!
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:10d10+32
    DoubleCross : (10D10+32) → 69[4,10,10,6,5,5,10,6,9,4]+32 → 101

    和泉 翼:ではまず、カバー二つの侵蝕+6で107+6=113、更に自動触手で113+2。この時点でマスターアカーシャにダメージ18と暴走をプレゼント
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:いらない~
    和泉 翼:そしてもちろん
    和泉 翼:《鏡の盾》6。残念、120点しかお返しできないね。侵蝕115+8=123
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:ワギャーッ!
    和泉 翼:ロイスは下から行こう。優一くんのロイスをタイタス昇華で復活
    御門優一:固定値で死だ!リザレクト!
    御門優一:御門優一の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:88->91)
    御門優一:御門優一に-2のダメージ!(HP:5->3)
    黒瀬直:御門くん硬すぎる
    御門優一:侵蝕率で受ける
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:リザレクトとか言う無敵の盾許せねえ~
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:こちとらジャームだぞ
    御門優一:ちなみに、これでクロスバーストしなかったらまだリザレクト圏内
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:あっ、言い忘れた。瀕死です!
    御門優一:なるほど
    GM:砕かれた屍を踏み越えて、津波のように、怒涛のように。怪物どもが進軍する。
    GM:豹のような梟のような百足のような狒々のようなヘラジカのような鮫のような、あるいは君たちが知る地球上のどの生物とも違う体構造を持つ遺伝文明の進化種たち。
    GM:DNAの改造による超適応加速と人類すら磨り潰す過酷な生存競争が生み出した、それはオーヴァードにすら届く牙である。
    御門優一:多種多様、世界すべての進撃に対抗するのはーーーー唯一つの氷である。
    御門優一:爆炎のブレスで溶けた盾を再度構え、その足元から白い霧が左右に延びる
    御門優一:キィン、と鈴の鳴らす高音と共に生成されるのは、其の内側にあるものを守る城壁。
    御門優一:射手の射線を遮らず、しかしてその身にたどり着かせない城の前で仁王立つ。
    御門優一:自らは光を反射する氷の鎧に身を包み、地面から無数の槍衾を生成し、その進撃を迎え撃つ!
    御門優一:「ーーーーーーーかかってこいやぁぁぁぁ!!!!」
    和泉 翼:──和泉 翼の能力を端的に示すなら三つ。反応・思考速度の加速、身体構造変形、そして細胞侵蝕による他者の神経系奪取である。
    和泉 翼:そして一つ目の度合いに関しては、オーヴァードの中に在っても些か。
    和泉 翼:そう、〝些か〟ばかり長けている。
    和泉 翼:「〝我が身は蛭子。光に焼かれて形を変える〟」
    和泉 翼:仮に獣達が、時速300km/hという新幹線並の速度で向かって来るとしても。
    和泉 翼:それはたかだか83.3m/sに過ぎない。
    和泉 翼:──神経系再構築。電気信号などという〝のろまなもの〟に用はない。
    和泉 翼:これは〝妹〟の力。ほんの一瞬、この身体の神経系は、石英ガラスの透明度と屈折率、人体の柔軟性を併せ持つ部品へと改造される。
    和泉 翼:これは〝姉〟の力。ほんの一瞬、この身体が発する信号は全て、光を以て代替される。
    和泉 翼:全反射。屈折。跳ね返り、曲がり、眼球からの信号は脳髄へ。脳髄からの信号は身体全てへ。
    和泉 翼:故にこの時、和泉 翼の反射速度と思考速度は、人類が知る物理法則に於いて最速の現象。
    和泉 翼:片道30万km/s〝光〟に限りなく接近する。
    和泉 翼:(見えた)
    和泉 翼:(……所詮は生き物、なら)
    和泉 翼:(和泉流が、私達が操れない道理は無い)
    和泉 翼:攻撃を認識。解析。思索。シミュレート。必要ラインまでの身体構造変形。
    和泉 翼:必要ラインとは即ち、ただいま眼前にて執行された突撃命令を上書きできるだけの侵蝕能力。
    和泉 翼:要求される身体構造が算出され──
    和泉 翼:《光に焼かれて/レーザーリソグラフィー》形を変える。
    和泉 翼:行程一切完了に至りて、流れた時は寸毫も無し。
    和泉 翼:これまでの度重なる肉体損壊によって飛散した和泉 翼の体細胞は、怪物達の約半数に侵蝕。
    和泉 翼:〝本体〟が光により放つ信号を受け、突撃の矛先をマスターアカーシャへと変更する。
    和泉 翼:魔を照らし、真実の姿を暴き、討ち果たす。それは実現の手段こそ異なれど、編み出された思想を同一とする。
    和泉 翼:故に〝忍術とは似ても似つかない〟レネゲイドコントロール技術を、彼女はこの名で呼ぶ。
    和泉 翼:「これぞ和泉流忍術秘奥。──照魔鏡の術!」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「おぉ……? それは」
    和泉 翼:〝後出しの鏡像〟に遅れて着弾する〝実像〟に身を引き裂かれながら。少女二人は一つの声帯で、勝ち誇ったように叫んだ。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「待て、何だ。何をした──」
    和泉 翼:「見えないんでしょ?」
    和泉 翼:「分からないでしょう」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:(──何かを、『された』)
    和泉 翼:「〝行け〟って指示を出した筈なのに、半分は言うことを聞かなかった」
    和泉 翼:「頑張ってその賢い頭で考えなさい!」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:(……それに。既に、この身のレネゲイドの制御すら侵されている)
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:この世界を、掌握する能力をまるごと奪われたかと錯覚する程に。
    和泉 翼:──然り。狂わされたは獣達のみにあらず。既にしてその首領、マスターアカーシャすらも。
    和泉 翼:〝我が身に余る過剰なレネゲイド出力〟を強制される形態へと、一瞬だが形を変えられた。
    和泉 翼:その代価はレネゲイドウィルスの過剰励起。
    和泉 翼:或いはそれを〝暴走〟と、研究者は呼ぶのだろう。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:戦場の至る場所で激突が起きている。多種多様大小さまざまなミュータントたちが怒号と共にその身を食らい合い、引き裂き合い。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:槍衾に突貫して後続の足場となった半死体すら、死力を尽くして暴れ回る。既にどこにも軍勢などありはしない。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:その混沌の渦中にある“マスターアカーシャも”、無事では済まない。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「ハッ……ハハッハハハハハハハハッ!」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:ぼとりぼとり、と。爪を受け、牙を受け。傷ついた"マスターアカーシャ"の周囲の虚空から、突如落下するものがある。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「おっと──」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「矢賀シオリ。君が抜けた際の破損だよ。本当なら、私はもう『完成』して」
    GM:地面に落ちて獣共に踏みにじられる。それは、人間の脳だ。おそらくは、幼少の矢賀栞を拉致して行われたという、適合手術の正体。
    GM:何らかの手段で、彼女には複数の脳が繋がれている。それも、もしかしたら膨大な数の。
    矢賀シオリ:「『私』は……知ることが楽しさの終端だって思ってた」
    矢賀シオリ:──『シオリ、お前あんま楽しくなかったんだろ。普段生きててさ』
    矢賀シオリ:「マスターアカーシャ。あなたは、きっとその私のまま、大きくならざるを得なかったんだ」
    矢賀シオリ:「私は、『矢賀シオリ』は、その先を教えてもらったよ」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「……結構な事じゃないか。君は、父の言いつけを破り、その頭脳を不用意にひけらかしてファルスハーツに囚われる以前の私だ。全ての咎をこちらに押し付けてそちら側へ行こうというわけだ」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:皮肉げに口の端を歪め、じろりと、かつては自らが造り上げた筈の少女を睨む。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「通らないぜ、そんなのは──」
    GM:なおも、獣たちの制御に翻弄されている。今の彼女は、大振りの攻撃を避けることも敵わない。
    GM:そして御門優一。君の手番だ。
    御門優一:マイナーはなし。
    御門優一:メインでコンボ:【凍帝《クリスタル・カイザー》】C:サラ + フレイムタン + 結合粉砕 + クロスバースト
    御門優一:ダイス8個、C値8、攻撃力19、装甲無視の攻撃をマスターアカーシャに。
    御門優一:8dx8
    DoubleCross : (8R10[8]) → 10[3,4,6,7,8,9,10,10]+10[1,9,9,10]+7[2,5,7] → 27

    御門優一:暴走っぽいからそのままダメージ行きます
    御門優一:3d10+19 装甲無視
    DoubleCross : (3D10+19) → 20[10,2,8]+19 → 39

    GM:こい!
    GM:はい死!
    御門優一:よし!
    御門優一:演出!
    御門優一:「通るさ」
    御門優一:シオリちゃん同士の会話に、口を挟む
    御門優一:静かに話すその身から、返り血を浴びた氷の鎧が砕け落ちる。
    御門優一:そして自らの負傷から流れる血も瞬時に凍りつき、かさぶたのようにポロリポロリと剥がれ落ちる。
    御門優一:後に立つのはいつもどおり、自然体。なんでも無いふうにやせ我慢する、御門優一の姿
    御門優一:ビッ、と人差し指をマスターアカーシャに向ける。
    御門優一:「俺は新米でね。他の人みたいに研鑽が足りてるわけじゃないが、寸評があれば後で聞こう」
    御門優一:「そして、不意打ちにも向いてないから先に言う」
    御門優一:「キミが俺を見るように、今俺の視線はキミを捉えた」
    御門優一:「そして、視線が通るのならば」
    御門優一:「ーーー俺のこの手は、そこまで届く」
    御門優一:指差したまま親指と中指を合わせ、パチンと。
    御門優一:手首を返して指を鳴らす。ーーー上空を指し示すように。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「──────!」
    御門優一:そこに顕現するのは、氷の巨人
    御門優一:単純な質量の両腕を組んでハンマーを振り上げた姿勢で、マスターアカーシャを既に捉えている
    御門優一:「キミがどれだけ頭でっかちでも……俺のほうが更に、上だ」
    御門優一:御門優一が振り上げた手を、下ろす
    御門優一:ソレに連動するように、氷の巨人がマスターアカーシャの矮躯に、その両腕を振り下ろした
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「…………は」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「洒落たことを……言うじゃないか」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:避けることも、受けることも叶わず。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:激突し、爆砕する氷。
    御門優一:「男子だからね。……年下の前で、カッコつけるぐらいはしなきゃいけないんだよ」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:白銀に輝くカーテンの向こうで、女の声がする。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「ハァー……ハァ………………ハハッ」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「いい気に……なるなよUGN、たった一つだ。それも、内側の混乱に乗じた……」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「君たちが壊したのは、たったの…………」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:ブゥ……ン
    御門優一:「………良いんだよ、それで」
    御門優一:ポケットに手を突っ込んで、息を吐くように言う
    御門優一:「俺は1を知って10を理解するような天才じゃないけどさ」
    御門優一:「それでも」
    御門優一:「1を重ねていきゃ、いつか10にはなるんだから」
    御門優一:御門優一の侵蝕率を+12した(侵蝕率:91->103)
    矢賀シオリ:「そうですよ。それに──」
    矢賀シオリ:泊さんへ、視線を向ける。
    矢賀シオリ:「負けを認められないのって、カッコ悪いよ!」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:「……」
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:ブチン、という音がして。世界が暗転する。
    "マスターアカーシャ"塵埃栞:そして、次の瞬間──
    :一瞬ではあったが、その視線を感じていた。
    :シロかクロか、そんな事、自分の中でとっくに答えは出ていたのだ
    :だから私は
    :「ーーー」
    :たとえ少しづつであろうと、前に進もうと足掻くその手を掴んだ
    矢賀シオリ:「……あ」
    :「…約束、守れよな」
    矢賀シオリ:その言葉を聞くや、両の瞳にみるみる涙が溜まり──
    矢賀シオリ:頷く。天地の消えた闇の中を、墜ちていく────

    【バックトラック】

    GM:今回Eロイスは《さらなる絶望》が2つ!
    GM:振りたきゃ振れ!
    御門優一:ノゥ!
    GM:あっその前にDPか
    御門優一:0です。
    和泉 翼:DP無し、Eロイスは振る
    和泉 翼:123-2d10
    DoubleCross : (123-2D10) → 123-15[9,6] → 108

    和泉 翼:次で平均3出ればおkか
    和泉 翼:108-3d10 等倍
    DoubleCross : (108-3D10) → 108-9[1,3,5] → 99

    和泉 翼:あぶねえな5点帰還
    御門優一:和泉さんあっぶな
    黒瀬直:DP5点使って侵蝕率117
    黒瀬直:117-4d10 Eロイス
    DoubleCross : (117-4D10) → 117-24[5,9,1,9] → 93

    黒瀬直:93-4d10 等倍
    DoubleCross : (93-4D10) → 93-19[6,2,8,3] → 74

    黒瀬直:帰還!
    :DP5使って118、Eロイスも振ります
    :118-2d10
    DoubleCross : (118-2D10) → 118-8[3,5] → 110

    :ロイス6、等倍!
    :110-6d10
    DoubleCross : (110-6D10) → 110-40[10,9,7,3,5,6] → 70

    御門優一:等倍。
    御門優一:103-6d10
    DoubleCross : (103-6D10) → 103-36[3,4,6,4,9,10] → 67

    御門優一:帰還!
    御門優一:4点!
    黒瀬直:5点です
    GM:全員帰還! おめでとうございます
    GM:経験点配布はEロイス:2点 Dロイス動物使い:1点 シナリオの目的を達成した:10点
    GM:あといつもの5点に各自侵蝕点を足してください!
    黒瀬直:23点!
    和泉 翼:24!
    御門優一:22点!
    和泉 翼:まちがえた23!
    :23!
    GM:GMは30点! やったー!


    エンディング

    GM:ミュータントが跋扈する異世界から帰還した君たちは、12支部のメシを食うスペースに集まって鍋をつついていた。
    GM:目的不明の超演算に、マスターエージェントとの邂逅。保護したレネゲイドビーイングの少女の登録についてなど、報告すべきことはそれなりにある。
    GM:だが、ひとまずは休憩だろうということで、今はこうして卓を囲んでいる。
    黒瀬直:「さ、遠慮は要らない。しっかり食べなさい」にんにくをごま油で炒め、ざく切りにした白菜と豚バラ肉を煮込んだ無水鍋。
    黒瀬直:12支部エージェント、恐るべき"射殺す邪眼"、黒瀬直。
    黒瀬直:その唯一の得意料理である。
    矢賀シオリ:「わぁ、料理までできるんだ……流石黒瀬さんです」
    :「いや、実際に見るまでは眉唾物だったんだが」
    :「本当に料理出来るようになったんだな、ナオ」
    黒瀬直:「うむ」
    黒瀬直:「一条さんに教わったからな」
    :「それはそれは、じゃあ存分にご相伴に預かるとしますか」
    御門優一:「あぁ、これはどうも。あ、コレ、うちの親からです」持参したタッパーをいくつか取り出す。
    御門優一:卵焼き、煮物、その他いくつかの、冷めること前提の小鉢用食品。
    黒瀬直:「御門くんもありがとう」受け取った料理を手際よく食卓に並べていく。
    御門優一:「あぁいえいえ。お役に立ててよかったです」
    御門優一:「へー。うまいもんですねぇ。支部に来て飯を食うって言われた時は何だと思いましたが」
    御門優一:小学生の皿に野菜やお肉をサーブしている
    御門優一:実家が定食屋。よそでの外食にちょっとワクワク気味。
    GM:黒瀬直の無水鍋。全員が初見である。
    :「いただきます」手を合わせる
    御門優一:「じゃ、いただきます」自分の分の鍋の具材をよそい、手を合わせる
    和泉 翼:「いただきます」余所の家の食卓のような物なので、端の方で静かにしている
    黒瀬直:「うむ。召し上がれ」心なしかうきうきしている。
    黒瀬直:「ご飯のお代わりもあるからな」
    :器によそわれた鍋を口に運び、立て続けに飯にがっつく
    矢賀シオリ:「もむもむ……おいしいです……本当においしい」
    矢賀シオリ:体感的にはともかく、実際のところは12年ぶりのごはんである。味わって食べている。
    御門優一:「ほんとだ。美味しいですね」
    :「……うん」
    :「やっぱり、寒い時期は鍋だな」
    :言うや否や器を空にすると、二杯目をよそう
    GM:料理に対する彼女の機械的な、ある種偏執を知る者が通りがかるような事もなく。平和。
    :「これでいつ嫁に行っても大丈夫じゃねぇかナオちゃん。まさか鍋しか作れねぇって訳でもないんだろ?」
    黒瀬直:「いや、鍋しか作れないぞ」
    :がくっ、と身を崩す
    :「で、ですよね~」
    御門優一:「な、鍋しか……?」
    矢賀シオリ:(謙遜……とかはしなさそうだなぁ)
    黒瀬直:「和泉くんももっと寄らないか?」
    黒瀬直:「この支部では共に生き、戦う者が共に食事をする」
    黒瀬直:「無理強いはしないが、私は君と共に在りたい」
    和泉 翼:「んー……お気遣いありがと。でもさ、ほら」
    黒瀬直:「うむ」
    和泉 翼:「……余所様の家に上がり込んでホストを独占するのは、肩身が狭いって言うかアウェイ感が強いって言うか」
    和泉 翼:「任務の最中はスカンッて忘れてられるんだけど、そもそも私達、赤の他人なんだよな……ってなるのよねぇ」
    黒瀬直:「ふむ、仲間外れにするなと言ったのは君だったはずだが」
    和泉 翼:「そ、それはまぁ……」
    御門優一:「ですよですよ、同じ釜の飯を食う仲っていうじゃないですか」
    矢賀シオリ:「そうですよ! 一緒に食べましょう!」
    矢賀シオリ:「私達6人で!」
    :「それに」
    :「んな事気にして飯も食えねぇ奴が強くなれるか」
    和泉 翼:「そうなんだけど……いや、その、ね」
    和泉 翼:「任務の関係無いところで、他人とどんな会話をしたらいいか分からないって言うか……」
    和泉 翼:「……本当のところ、こういう時って何を話したらいいもんなの……?」
    和泉 翼:一人暮らしをこじらせた生き物の末路であった。
    御門優一:「うーん、そんな肩肘張らずに、話せることからでいいんじゃないです?」
    矢賀シオリ:きょとん、とした顔。
    矢賀シオリ:「話題なら、約束したのがあるじゃないですか」
    矢賀シオリ:そう、和泉さんに。
    矢賀シオリ:「どうして和泉さんが2人で1人なのかとか、“マスターアカーシャ”との戦いで起きたあれはなんだったんだーとか」
    矢賀シオリ:「私、和泉さんのこといっぱい知りたいです!」
    和泉 翼:「約束、って言うと──」身体がどうなっているか、と。そういえば聞かれていた、というのを思い出して
    和泉 翼:「……誰か一人、判定役お願い」
    :「何のだよ」
    御門優一:「何のすか」
    和泉 翼:「話題の正当性のよ」
    和泉 翼:「具体的に言うと誰か常識持ってる人、耳貸しなさい耳」
    御門優一:「………もしかしてモツ系とかエグい話だったりします?」
    御門優一:常識かー、とメンツを見渡す
    和泉 翼:「そこはこう、察しなさいよ!」
    矢賀シオリ:「?」
    御門優一:「じゃあ僭越ながら一般人代表御門優一、フィルター役やります」
    御門優一:すすす、と近づく
    和泉 翼:「オーケー」と、その耳元に口を近づけ
    和泉 翼:「……いやさぁ。どうなってるかって言うと、これ、ちょっと任務で失敗してFHにとっ捕まった時の事なんだけどさぁ」
    御門優一:「………ほうほう」
    和泉 翼:「元々私達双子だったんだけど。私の右半身と妹の左半身、綺麗に半分ずつ切り貼りされちゃった訳よ。脳みそは私で」
    和泉 翼:「で、残り半分と妹の脳みそが何処に行ったか分からない──って話なんだけど」
    御門優一:「………………………」耳を澄まし。
    和泉 翼:「……鍋の時にする話題?」
    御門優一:言われた話題を、咀嚼し、俯瞰して。
    御門優一:「……絶対にノゥ!!!」
    御門優一:両腕をクロスさせた
    和泉 翼:「でしょうね!!! 知ってた!!!」深く頷く
    御門優一:「良かった!!!和泉さんがそこ確認してくれて!!」
    和泉 翼:「……という訳で答えが知りたい人はこっそりミカドに聞きなさい」
    矢賀シオリ:「う~ん。では、またの機会に……」
    黒瀬直:なお、こいつはある程度事情を把握している。
    黒瀬直:その上で話せば良いんじゃないかなあと放置していた……常識が無いから!
    和泉 翼:「別に、そいつとラインでもなんでもして聞き出せばいいじゃない。あ、グループチャットでやるのは──」
    :「ふ~ん」ひたすら飯を食っている
    和泉 翼:「──って、そっか。そもそもスマホ持ってないんだっけ、シオリ」
    御門優一:「あぁ、そうだっけ。レネゲイドビーイング?だもんな。色々日用品も要るか」
    矢賀シオリ:「そうですね。っていうか──」
    矢賀シオリ:「家とかもないです」
    御門優一:「話題が重い」
    和泉 翼:「駄目よー、スマホも持ってないとか非文明人よ今時」
    矢賀シオリ:ガーン!
    矢賀シオリ:「そ、そんな……かしこいのに……」
    :「……」沈痛な面持ち
    和泉 翼:「……いやまぁ、家の方は、うん。確かにちょっとポンとは買えないわね」
    御門優一:「………えっ、ほんとに重い。スマホどころじゃない。まぁいきなり小学生が社会に出されたようなもんだもんな……どうするんだこれ?」
    矢賀シオリ:「……やっぱり、お父さんに会いに行くのは、良くないんですよね」
    矢賀シオリ:レネゲイドの秘匿については、ここに来るまでに既に聞いている。
    黒瀬直:「じゃあ後でスマホ買いに行くか。泊くんも一緒に」
    和泉 翼:「……あっ、そっか。持ってない人、もう一人いたんだ」
    :「ちくしょう…!」
    矢賀シオリ:「あっはい! 行きたいです」
    御門優一:「12年前の娘がぽんと会いに来るのはなー……」
    和泉 翼:「んじゃ、黒瀬さんと泊さんと、シオリと──スマホ買いに行ってさ」
    和泉 翼:「その足でお父さんにも会いに行ったらいいんじゃないの?」
    黒瀬直:「………ふむ?」
    御門優一:「(あっ、良いんだ)」
    御門優一:「この見た目で22歳はだいぶ言い張るのに勇気が要りそうだけど……」
    矢賀シオリ:「(いいの……?)」
    :「アタシは付き合うぞ、どうせ暇だしな」
    :「…スマホかぁ……」名残惜しそうに携帯をパカパカしている
    和泉 翼:「……そのパカパカケータイ、フリック入力できないのよね。隔世の感があるわ」
    黒瀬直:「携帯は携帯で持っていて構わんが……」
    :僅かに顔が輝く
    和泉 翼:「──で、黒瀬さん」
    黒瀬直:「何かね」
    和泉 翼:「別に良いわよね? UGN側から、〝一般の協力者〟って形で、秘匿に協力してもらうのは」
    和泉 翼:「未成年のオーヴァードの親御さんには、結構よくやってる処置でしょ?」
    黒瀬直:「……うむ」
    和泉 翼:「ほら」いいのか? という顔をしていた二名の方を向いて
    矢賀シオリ:「あ、ありがとうございます!」
    矢賀シオリ:慌てて立ち上がり、頭を下げる。
    黒瀬直:「だが、二つ問題がある」
    和泉 翼:「問題……?」
    黒瀬直:「今のシオリ君は、かつてのシオリ君そのものではない」
    黒瀬直:「受け入れられるかは決して分からない」
    黒瀬直:「……拒絶される可能性も、十二分に存在する」
    御門優一:「……………」
    黒瀬直:「それを分かった上で、君が会いたいというならば私は協力しよう」
    矢賀シオリ:「そうですね。私が行方不明になってから」
    矢賀シオリ:「家族がどうなってるのか、お母さんとお父さんはまだ一緒に居るのか、新しい子が増えてたら、私の居場所なんかないんじゃないか、そういう不安はありますけど」
    矢賀シオリ:「でも」
    矢賀シオリ:「……会いたい。会ってから、全部決めたいって。そう思います」
    黒瀬直:「……そうか」
    黒瀬直:「所在と近況は既に調べてある。後で向かうぞ」
    黒瀬直:「泊くんもそれで構わないか?」
    矢賀シオリ:「きっと黒瀬さんなら、そうして下さってると思ってました」
    :「………」
    :「……ん、ああ。大丈夫だ。」
    矢賀シオリ:「ありがとうございます!」
    御門優一:「ま、そうですね。やる前から無理だと思うより随分いいや」
    和泉 翼:「うんうん。せっかく家族が居るんだったら、一緒にいられる内に会っておきなさいって」
    和泉 翼:「ここ暫く、一人暮らしで忘れてたけど」
    和泉 翼:「大人数で食卓囲むって言うの、やっぱ、悪くないわよ」
    黒瀬直:「それは良かった」
    :「そうだな。次はもっと話せる話題を持って来いよ、イズミ」
    和泉 翼:「何よ、人を口下手みたいに……一人で喋り続けようとしたらいくらでも行けるんだからね!」
    和泉 翼:「むしろ、そっちこそ!」と泊さんを指さす
    :「む」
    和泉 翼:「なんか妙なとこで黙り込んだり、やけに静かだけど……大丈夫? 無茶な戦い方でまだガタ来てたりしない?」顔の右側ばかり、心配そうに眉を傾けながら
    :「なんだ、案外見てるじゃねぇかオマエ」
    和泉 翼:「目は良いのよ、忍者だもの」
    :「…心配しなくても、別に何でもないよ」
    :「ただほら、ちょっと肩凝っちゃってさぁ、揉んで欲しいな~とか思ったり…な」
    :ちょいちょい、と親指を立てて肩を指す
    和泉 翼:「揉め、と?」
    :「はは、察しがいいな!」白々しく
    御門優一:「やっぱ武器振り回すのって疲れるんですねぇ」流石に男子なので遠慮。
    矢賀シオリ:「肩もみですか! 得意ですよー」横から口をはさむ子供!
    矢賀シオリ:《構造看破》を持っているのでどこが凝っているか良く分かるのだ。
    御門優一:「ははは、シオリちゃんじゃ握力たんなくない?」ちらりと和泉さんを見ながら
    矢賀シオリ:「そうかも……」
    :「んー、そうだな。こう言っちゃなんだが筋肉はあるから」
    :「シオリのちっちゃいお手てじゃ効かないかもなぁ」
    和泉 翼:「はぁー……」《擬態の仮面》。身体の組成比率をエグザイル側に偏らせて立ち上がり、肩揉みを要求する相手の背後へと回る
    和泉 翼:両手を軽くグーパー。ゴキガキッ、と骨が鳴る。
    和泉 翼:「はーい。じゃあ失礼しますねー、痛かったら我慢してくださいねー」両肩に手を置いたなら、ぎゅうっと大分強めに握り込む事だろう
    :「気持ちだけ受け取っとくよ……あ?」不穏な音が耳に入る
    御門優一:「うわっ」エゲツない音に普通にビビる
    矢賀シオリ:「おお」
    :「いっ………!」
    和泉 翼:強めに。弱めに。一応これはマッサージなので、部位破壊を目的はしていない、ダメージを与えるつもりではないが。
    和泉 翼:それはそれとして結構強めに力を入れつつ、背後から耳元に、小声で
    :「ちょ……うどいい、丁度いいな、丁度いい丁度いい」明らかに眉間に皺を寄せている
    和泉 翼:「泊さんって、ミカドと逆な感じよね」と囁く
    :「……へぇ」
    和泉 翼:「あっちは年上の前でかっこつけて、年下の前で化けの皮が剥がれるけど」
    和泉 翼:「泊さん、年下の前でかっこつけて、年上の前で素になってる感じだもん」
    和泉 翼:「まだまだ大人に甘えたい年頃なのかしらね」
    :「……」
    :「…虚勢でも、作り物でも」
    :「…見せたい、からさ。かっこいい」
    :「背中」
    和泉 翼:「私はもうちょっと、顔を見て話したかったわよ」
    和泉 翼:「顔のつくり、せっかくかっこいいんだからさぁ」
    :「……そう、かな」
    :「…でもこれは…うん。多分死ぬまで治らないものなんだ」
    :「アタシが、受け取ったものだから」
    和泉 翼:「なんだか知らないけど、重いものしょってんのねぇ。どうりで肩がこってるわけだ」
    和泉 翼:また、ぎゅうっと手に力を込めて
    :「はは、そりゃあもう」
    :「…だからさ、もしアタシの顔見て話したいってんなら」
    :「無理やりにでも、目を合わせてくれ」
    和泉 翼:「りょーかい。頭掴んで首捩じ曲げてやるわ」と、指の力を抜いて離れてから、最後に
    和泉 翼:「まずは自撮りのやり方からね。頼まれないでも教えに忍び込むから覚悟してなさい」
    和泉 翼:と。言い逃げの形で席に戻った
    :「おう、ありがとな」
    :「(…ジドリ、ってなんだ…?)」
    黒瀬直:(仲良さそうで良かったなあ)もむもむと鍋を食っている。
    御門優一:「(……うーん)」
    御門優一:何か言い合う二人を見てすわ、喧嘩か?と。
    御門優一:「(………まぁ、大丈夫そうか)」
    御門優一:止めるべきか迷って浮かせた腰を落ち着かせて。
    御門優一:「あー、そうだ黒瀬さん」
    御門優一:「さっき、2つ問題……って言ってませんでしたっけ?もう一つってなんですか?」
    黒瀬直:「ふむ」箸を止めて、視線を泊くんに向ける。
    黒瀬直:「順序の問題だ」
    御門優一:「順序?」もぐもぐ。首を傾げつつ
    黒瀬直:「シオリくんのお父さんに会いに行くのが先で、泊くんにスマホを買ってやるのが後になる」
    黒瀬直:「子どもの電話を契約するのは保護者の役目だからな」
    黒瀬直:「すまんな遅くなって」
    :「あのなぁ…!アタシは子供じゃない…ぞ…け、契約とか何も分かんないけど…」
    和泉 翼:「……免許証とクレカあれば大丈夫よ」
    御門優一:「あー」
    御門優一:「「今、家族割プランだと結構安いですよ泊さん」
    :「アタシ一人暮らしだぞ?」
    :「家族なんちゃらって…家族居る奴しかダメとかじゃ…」
    御門優一:「あー、いや、なんか黒瀬さんが保護者みたいな口ぶりだったから」
    御門優一:「つい」テヘペロ。
    黒瀬直:「ああ、シオリくんはうちで引き取るつもりだったからな」
    矢賀シオリ:「それも、素敵ですね」
    御門優一:「サラッと言ってますけど、人一人引き取るってすげぇ準備と手間だと思うんですが部屋とか大丈夫なんですかね…?」
    御門優一:「いや、俺の言うことじゃないですけど」
    黒瀬直:「支部で貸してる住居もあるが、レネゲイドビーイングならうちが向いてるしな」
    黒瀬直:「他にもいろいろ棲みついているし」
    和泉 翼:「棲み着いてる……?」
    御門優一:「なんか妖怪屋敷みたいな言い方してる」
    :「馬鹿みたいにでかいんだよ。ナオの家」
    御門優一:「へー、どれくらい広いので?」
    黒瀬直:「一丁目だ」
    御門優一:「……いや、住所ではなく」
    :「言葉通り」
    矢賀シオリ:「一丁目がまるまる、ってことですか?」
    黒瀬直:「うむ」
    和泉 翼:「……………………はぁ?」
    御門優一:「………………………」
    御門優一:「ウッソだぁーーーー!!」
    和泉 翼:「……経済力格差が……ひどい……!」
    黒瀬直:「まあいつでも遊びに来なさい」
    黒瀬直:「見つけやすいとは思う」
    矢賀シオリ:「うーん。凄くないところがない、黒瀬さん……」
    御門優一:「凄いところだけ集めても、働きアリの法則みたいに3割ぐらい凄くないところ混ぜてほしいよね!」
    和泉 翼:「衛星写真でも一発で見つかる広さの敷地じゃないの……」
    矢賀シオリ:くすり。
    矢賀シオリ:「ふふっ」
    矢賀シオリ:──変わっていた世界。
    矢賀シオリ:変わってしまった世界。
    矢賀シオリ:変わってしまった、私の半身、“マスターアカーシャ”塵埃栞。
    矢賀シオリ:それに、家族と会う事にだって、不安はある。
    矢賀シオリ:それでも、怖くはない。それは好奇心もあるけれど。
    矢賀シオリ:きっと、これから何が起きても。
    矢賀シオリ:12年の孤独の果てに出会った、素敵な人たちとの絆があると知っている。
    矢賀シオリ:「ありがとう」
    矢賀シオリ:私を、救ってくれて。
    矢賀シオリ:私の──手を取ってくれて。




    GM:『世界の敵』全行程終了。
    GM:お疲れさまでした!
    和泉 翼:お疲れ様でした!
    御門優一:おつかれさまでしたー!
    黒瀬直:お疲れ様でした~!
    :お疲れ様でした!